注:映画の内容に関する記述があります
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス 他
「ホワイトハウス占拠」 という題材で 『エンド・オブ・ホワイトハウス』 との
比較も楽しみの一つ。
『エンド~』 の見所が実質 「ホワイトハウス占拠」 完了迄だったのに対し、
こちらは最後まで‘一応’緊張感は続く。
しかし、『エンド~』 が真面目一辺倒に作ってあったのに比べると、こちら
は如何にもアメリカ映画らしいというか、細かなお笑いを取りに行ったりし
ていて、「ホワイトハウス占拠」 という一大事を前にした緊張感という意味
では物足りない。
悲壮感に欠けるとも言えるのかな。
『エンド~』 の主人公は、元々大統領警護官で大統領とも個人的に親しく、
それが故に事件に自ら飛び込み孤独な闘いを繰り広げた。
対してチャニング・テイタムの役は、議員のセキュリティが主な任務である
議会警官、
政治好きで大統領がヒーローという強引設定の娘(ジョーイ・キング)とホワイト
ハウス見学ツアーに来たなぜかそのタイミングで、娘の尊敬を勝取りたく
大統領警護官への採用試験を受けるも不採用、そこで事件に巻き込まれ、
流れで大統領(ジェイミー・フォックス)を助ける、という動機/きっかけが弱い。
「動機が弱い」 というのは占拠する側にも言える。
『エンド~』 での北朝鮮を題材にしたテロリストも薄っぺらい描き方だが、
今回はもっと酷い。
ある意味明確な意思のある者は一人で、あとはお金の為に集まった様な
集団。
犯人の身元が判明して紹介していく場面があるが、ここで笑いを取りに
行ったのかもしれないが、劇場では失笑すら起きなかったという。
ミステリ小説で殺人の方法やアリバイ作りばかりが凝っていて動機なんか
どうでも、という技巧にばかり走ったモノがあるが、この映画はまさにそれ。
占拠する動機より、占拠シーンそしてそれへの対抗、それが楽しめるか。
ところがその肝心の爆破シーンが露骨なCGで興醒めだったり、銃撃シーン
の迫力が全然だったり。
そして最後までヤマ場を所々に作ってはあるのだが、いづれも小さくて。
だったら、終盤失速してしまったとは言え、ホワイトハウス占拠迄は一挙に
凄い勢いで畳み掛けた 『エンド~』 の方が断然楽しめる。