映画鑑賞 『ワールド・ウォーZ』 | close to the edge

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音楽の話が出来る人が周りにいないので、ここで独り言でも・・・

注:映画の内容(核心部分も含む)に関する記述があります





監督:マーク・フォースター
出演:ブラッド・ピット 他


最初に予告編を映画館で観たのはいつのことだったか、まさかゾンビ
ものだとは思わなかった。

実際 「ゾンビ」 という言葉を全く使わない宣伝戦略。

確かに、いくらブラッド・ピット主演でも 「ゾンビ」 映画と知った途端に
敬遠する人は多いだろう。

自分も 「ゾンビ」 映画を積極的に観たいとは思わない。
ただ予告編が面白そうだったので観るのを決めた次第。

で、結果から言えばこれは観て大正解。めちゃくちゃ面白い。

題材的にも、そして実際の話的にもB級なのに、B級も極めれば立派
にA級に成り得る、そんなことを知る。

「ゾンビ」 映画をそんなに観ている訳でもないが、基本的には ‘ゾンビ
映画のフォーマット’に忠実な作品だと思う。

ただスケールが桁違いに大きい。

予告編でも観ることが出来るが、無数のゾンビがレミングの如く車を
薙ぎ倒し、壁をよじ登り、と突き進む様の大迫力。

そして一般市民の抵抗より軍による応戦をメインに描写した結果、
飛び交う銃弾、手榴弾に火炎放射と、まさに 「世界大戦」。

若い細菌学者を相棒に原因追及へと向かう、戦地での経験も豊富な
元国連捜査官(ブラッド・ピット)、
銃さえ初めて持つ様な細菌学者が道中足を引っ張る展開かと思いき
や、さっさと銃の暴発で退場させるという(笑)
しかしこれで以降の話も抜群にテンポが良くなるという脚本の巧みさ。

アドバイスを求めた研究者から、‘ゾンビ’ が最初に発生した箇所は
壊滅したので行かない方が良い、そして更なる説明の最中にゾンビ
が襲って来てウヤムヤに、と核心部分のゴマカシの巧みさ。

また‘動’で展開していたからこそ、一転‘静’のシーンとなった時の
より一層際立つ緊張感。

ゾンビ攻略の秘策、
頭はとてつもなく良いが反面コミュニケーション障害というか、天才と
気○いは紙一重な専門家が、意味の判らない説明で核心部分を捲し
立てる、というのはありがちなシーン。
でもこの映画では、特別な専門用語も用いず、回りくどくもなく、一般
の人にもすんなりと納得・理解出来る説明で、決着させている。

一見完全なおバカ映画なのに、脚本といい、描写といい、本当によく
練られた1級作品だと思う。

惜しむらくは、テンポよく飛ばして来た最後の最後が尻すぼみ状態
だったことぐらいかなぁ、エンディングはこれ以外ないだろうけれど。