MAGMA 『Felicite Thosz』 | close to the edge

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音楽の話が出来る人が周りにいないので、ここで独り言でも・・・

タワーレコード新宿店に久し振りに訪れたが、リニューアルした
意味もよく判らない、すっかり面白みのない店舗になってしまった
印象。

渋谷店も改装するそうなので、そちらに期待することにしよう。



そんなタワーから程近いDiskUnionプログレッシブ館で購入、
3年振りのニューアルバム 『フェリシテ・トス』。

音楽雑記 ~gowest85~

2004年の20年振りの復活作にして、自分にとってのMAGMA
リアルタイム初体験 『K.A』 から3枚目。

再発紙ジャケ 『MAGMA Live』 で衝撃を受け、『K.A』ツアー
来日公演で完全にコバイア星人に洗脳された、そんな自分に
とってMAGMAの魅力は、「訳が判らないながらも、なぜか納得
させられてしまう脅迫的に圧倒する勢い」といったところだろうか。

音楽は理屈じゃない、なんてありふれた言葉だが、それの極限
まで突き抜けたようなものだ。

確かに取っ付き難い音楽であるのは間違いないが、しかし意外に
メロディーはキャッチーだったりして、案外インプロ大会をやって
いる時のKING CRIMSONなんかより遥かに聴きやすいと思う
こともある。


で、今回の 『フェリシテ・トス』。

まず一聴しての印象は、「穏やか」。

音の塊が前へ前へと押し寄せて来るような勢いは余りなく、ピアノと
綺麗なコーラスがメインとなって穏やかに流れて行く。

激しく押し寄せるパートと、穏やかに流れるパート、そんな音の波の
満ち干きに身を委ねてしまうのがMAGMAの楽しみ方とすれば、
そういう意味では少し物足りない。

日本盤解説に拠れば、Christian Vanderは2002年に発表した
ソロアルバム 『les Cygnes et les Corbeaux(白鳥と鴉)』に
勢力を注ぎ込んだ後という事で、「何か明快で、調整に基づいた、
ほとんど‘初等の’ともいえる音楽が必要だった」と語っている。

しかし、その‘単純な音楽’は楽器陣からすると物足りなく思えて
しまったのか、Emmanuel Borghi(ピアノ)に「MAGMAにふさわしく
ない」と言われてしまったらしい。

結局それがBorghi脱退へと繋がってしまったのは残念なことだが、
これもまたMAGMAの一側面であるのは間違いないので、仕方ない
のかもしれない。

そう、迫力や勢い、という面で物足りないのは確かなのだが、しかし
これはこれでまぎれもないMAGMA。
MAGMA以外で、こんなものは出てこない。

邦題は 『至福のトス』。
まさに28分、至福のひととき。


MAGMAに興味あるけれども未体験の人は、ここから入るのもアリかな。

それには輸入盤で充分だと思う。

MAGMAは何十年も掛けて最終的に曲を完成させたりしていて、初心者
の自分にはそのあたりが判りづらかったりするところで、そんな時は解説
が欲しいところだが、純粋に音楽を楽しむということでは余計な先入感
などない方が良い。

輸入盤でもちゃんと‘コバイア語’の歌詞付きだしね。