YES at 渋谷公会堂 (4/18) | close to the edge

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音楽の話が出来る人が周りにいないので、ここで独り言でも・・・

注:演奏曲目に関する記述があります





‘代役の代役ボーカル’に呆れて、今回は見送ろうと思って
いたYESだが、FORMULA3来日中止でテンション急降下
の“イタリア・プログレ祭”を止め、やはり大好きなバンドだし
YESとして最後の来日となっても全然おかしくはないので
観ておくことにした。


YESはこれで8回目だが、いつもそこにはJon Anderson
がいた。

初のAnderson不在のYES。

YES初期からのファンに於ける、“Dramaツアー”を追体験/
疑似体験といったところだろうか。

当時のファンにとってAnderson代役は受容れ難く、Trevor
Hornをステージ恐怖症に追い込んだという話もある。

さて今回の‘代役の代役’Jon Davisonは、、、


『Yours is no disgrace』からライブはスタート。

悪くない。

JOURNEYの‘代役ボーカル’ライブも観ているが、あれより
遥かに良い。

いやそれよりBenoit Davidより―レコーディングのDavidと
ライブのDavisonを単純に比較出来るものでもないが―良い
のではないだろうか。

ましてや今回Anderson不在、Geoff Downes在籍を良いこと
に、『Drama』から『Tempus fugit』と『Machine Messiah』
(日本青年館公演ではやらなかったそうで…)2曲ピックアップ
されているが、Andersonと比較しようのない楽曲なので、何の
問題/不満無く聴いていられる。


ただ聴き慣れた曲になると、やはりマイナス面は見えて来てしまう。

MCの時は歌声に比べ低かったので、歌声は地声ではなく真似る
為に多少作っている声なのかもしれない。

それ故だろうか、YESらしくクライマックスに盛り上がって音の壁が
ぶ厚くなっていった時に、切り込んで行く力強さに物足りなさを感じ
てしまうところがあった。

また『Owner of a lonely heart』や『Roundabout』あたりでは、
声のグルーブ感というかドライブ感も弱く感じた。


今回物販にパンフレットが無い。

そんなことにも象徴されている様に、この交代劇は本当に急なこと。

むしろよく複雑なYES楽曲に短期間で対応出来たと賞賛するべき
であって、こういうマイナス面に見えてしまうのは歌い込みが足りて
いないだけだろう。


セットリストから、Andersonが大好きな『Awaken』が外れたのは
当然として、『Close to the edge』も、また本日に至っては『Heart
of the sunrise』も外された。

これならもう少し定番曲を外して、『Drama』や『Fly from here』から
選曲した方が良かったのかもしれない。


しかしながら、改めて思うJon Andersonの凄さ…


‘定番’と言えば、メンバー登場時に、『火の鳥』が流れなかった。
(情報によるとABWHの時の『青少年のための管弦楽入門』。)

Steve Howeアコギ・ソロで大定番の『The clap』も『Mood for a
day』もやらなかった。

『Tempus fugit』のフレーズを織り込むのが定番のChris Squire
ソロが、この曲自体をやって満足してしまったのか無かった。

単純に音作りの問題だろうが、会場が共鳴し胸を圧迫するSquire
ベースの重低音が無かった。

Squireの音に合わせたか、Alan Whiteの雷鳴の様なドラム・サウ
ンドも無かった。


しかし、なんだかんだ文句を垂れながらも『And you and I』、『Star
ship trooper』、『Roundabout』のイントロだけで涙が。

あぁやっぱり良いな、、、YES。