この訃報のニュースを聴いた時、それは残念ながら即ち
BIG COUNTRYの完全な終焉だと思った。
しかし残された3人、
Tony Butler (b)
Mark Brezezicki (dr)
Bruce Watson (g)
の絆の固さは、こちらの予想を上回っていた。
2007年にはButlerをボーカルに再集結。
そして2010年暮れからは元THE ALARMのボーカル
Mike Peters(とWatsonの息子)をバンドに迎え入れ、
新曲も発表、ライブと精力的に動いている。
Adamsonはメイン・ソングライターであっただけでなく
バンドの象徴とも言える存在だっただけに、下手に活動
を続けては欲しくない、という思いもあるが、それ以上に
バンド存続を決意した3人の意地を感じてみたい、
そして新曲『Another country』が思った以上に良かった
ので、昨年リリースのライブ・アルバム 『Dreams stay
with you』を買ってみた。
(CD×2+DVD×2の豪華盤もあり)

タイトルは代表曲『In a big country』の一節から。
現在のバンドの想い、ファンの想いを象徴しているような
悲しくも良いタイトルだ。
‘ピーピー’とやたらとハウリングが多いので、おそらく録って
出し状態で、差し替えなど編集は行っていないと思われる。
ところでBIG COUNTRYのサウンドを特徴付けているのは
迫力あるドラムなども重要だが、なんと言ってもバグパイプ
を模したギターのフレーズや音色。
しかしこれに関してはアンプやエフェクター、EQの設定など
でコピーは可能。
となると今回の新体制で問題となってくるのはボーカル。
THE ALARMと言えばU2と比べられたこともあるだけに、
Mike Petersの声は若い頃のBonoに似ているような気も
する。
Adamsonとはかなり異なる声質ではあるが、と言ってBIG
COUNTRYの音楽性から掛け離れてもおらず、悪くない
人選だと思っていた。
しかしこのライブでのPetersは余り良くない。
深い絆のバンドに異物として入るプレッシャー、
大合唱が象徴するように忠誠的で熱狂的ファンを前にする
プレッシャー、
更に癌を克服しての現在の状態、
差し替え・歌い直しのないライブ録音、
等々考慮してあげるべきところがあるのは確かだが、それに
しても声が出てないし、伸びが無いし、高音も苦しそう。
生で観ていたらまた違った感想も出てくる―観客の熱狂振り
が理解出来るのかもしれないが、正直このライブ・アルバム
では辛い。
う~ん、ファンにとって踏み絵のようなアルバムと言えるのかも…