2001年からのクリスマスの恒例、小田和正さんの
ライブ番組。
同日、『MUSIC STATION SUPERLIVE2009』
が放送されたが、真の意味でのミュージシャン、
ということで言えば、遥かに‘スーパー’な19組の
ミュージシャンを招いての、22分50秒にも及ぶ
豪華ヒット曲メドレーが今年の目玉企画だった。
初回である2001年、TBSから「現在あるものとは
違う音楽番組をやれないか?」というオファーで
始まったこの特番。
それに対して、小田さんは
「僕らの様な音楽をやってきた者にとって、現在
大切なのは、同じ時代を生きて音楽を創ってきた
人達を認め、愛し、尊敬することなのではないか?
自身の音楽人生に於いて締めの今となって、もっと
皆とやるべきであった、そこで何か生まれるものも
あったのでは?」
そんな思いが原点となっている。
そこで自身の思い入れある楽曲達の作者である
ミュージシャンに、一緒に共演してみないですか、
というお誘いを掛けるも、結局全員から断られる。
そんな時、
「この番組の一番のテーマは誰も出演してくれ
なかった」
と小田さんが自嘲気味に提案するのに対して、
番組スタッフは拒否反応を示している、曰く、
「それでは番組にならない」
それでも強い心で番組に望む小田さん。
ライブでは、それぞれの楽曲達についての思いや
想い出話(これが良かった。特に山下達郎さんとの
エピソードは感動)しつつ、『桜坂』、『真夏の果実』、
『ひこうき雲』、『Automatic』、『Tomorrow never
knows』など素晴らしいカバーの数々を披露した。
基本的にカバーはオリジナルを超えない、と考えて
いるが小田さんの歌声には、説得力というか、歌の
力強さが感じられ、また澄んだ歌声の為、歌詞も
ストレートに入って来て、曲のまた別の魅力を引き
出していると思う。
わぁ小田さんが出演する、と思って軽い気持ちで見
始めたが、とても引き込まれる番組だった。
もしかすると、オファーを受けたミュージシャン側も
最初は疑問に思っていたのかもしれない。
しかし各方面評判が良かったのだろう、3年目くらい
からは共演する為にアーティストがやってくるように
なり、一緒にカバーしたり、オリジナル楽曲を作る
までになった。
(矢井田瞳との『恋バス』は大好きな曲)
そういう意味では、今年は最初の趣旨からすれば
小田さん的にも、番組スタッフ的にも、お互いの
意図するところは違っていたのかもしれないが、
理想的な番組だったに違いない。
間違いなく見た目は豪華だし、聴き応えも確かに
あった。
しかし、自分は単純に小田さんの歌を楽しみにして
いた。小田さんの歌声によって、今年はどんな曲を
カバーしてくれるのだろうか?それを楽しみにして
いた。
そんなだから、例年は小田さんが自分達視聴者を
楽しませてくれていた、今年は小田さんを始めミュー
ジシャン自身が楽しんでいたのを、こちらは受け取る
だけだった、そんな風に思ってしまう。
また、以前みたいな単独でのカバーが見たいな。。。