映画鑑賞 『THIS IS IT』 | close to the edge

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音楽の話が出来る人が周りにいないので、ここで独り言でも・・・

ただのライブ・リハーサルの純粋なドキュメンタリーかと
思っていたら、とんでもない、極上のエンターテインメント
映画であった。

曲への導入(及びバックの映像)として、ショートムービー
がいくつかあるのだが、それだけでなく、ド派手な特効の
演出など、惜しみなく予算を掛けている。

ライブの域を完全に超えている。

それもこれも、Michael Jackson自身のスタッフへの
言葉で、「日常を忘れさせる未知の体験をさせよう」、と
いった思いに集約されるだろう。

人を楽しませたい、という本当に純粋な思い。

その思いは、さらに、自然破壊が進む世界の現状を考え
る契機に、というところまで繋がっているのだが、それが
嘘くさく見えないのは、やはりこの人の純粋さゆえ。

スタッフに対する演出上の注文で、

「怒っているんじゃないよ、愛だよ、L・O・V・Eだよ」

なんて言葉もこの人ならでは。


バックダンサーは世界中からオーディションで集まった中
からの厳選した精鋭達。

それなのに、一緒にダンスしているのを見ると、見た目の
華麗さ、リズムへの連動感など、Michaelとの差は歴然。

自分はダンスの技術について語る資格など全くないが、
そんな素人目にも明らかに見て取れる程の段違い。

一般のダンサー(という人種自体)は、自分はかっこういい
だろ、もっとよく見てくれよ、的な思いが出過ぎているので
はないだろうか。

もちろん厳しい競争のなかで生き残るには、良い意味での
自惚れは必要なのだろうが、人を魅了するということは、
それを超えたところにあるのではないだろうか。

Michaelは「未体験の才能を見せてつけてやろう」という
言葉で表現しているが、この人は本当に純粋な思いから
体が自然に動いているように思える。


未体験、であり、しかも、もはや誰にも再現不可能な才能。

改めて喪失感をたっぷり感じさせる。


ところで、ギターのOrianthi Panagarisという女の子、まだ
24才ながら、Santanaにもその才能を認められている素材
らしい。

同様にMichaelのツアーに参加して、後にJeff Beckと一緒
に来日し、その凄いテクニックを披露したJennifer Butten
みたいに話題になることだろう。

こういう逸材を発掘してくるのも、才能の一つだ。

関わってきたスタッフも、これだけのものが未完で終わって
しまったのは残念で仕方がないだろう。

そんなスタッフ達のMichaelへの、これまた純粋な思い・愛
が感じられる映画だ。