本などが原作の実写化という餌食、
2004年公開の『ルパン』もそうだった。
モーリス・ルブラン原作、‘アルセーヌ・ルパン’。
原作は例えば、
‘ルパン’が盗みに入った家の主人と対する場面、
前回侵入時にピストルから弾を秘かに抜き取っているのを
主人が知らずに、ルパンに向かって2回、3回と撃つも空砲
というところで、
「すごいぞ、弾の代わりに空気と沈黙が込めてあったという
わけですな。
あともう3発おやりなさい。
6発撃ち込んで頂かないことには、何か物足りなくていけ
ません。
あきらめますか、的は相当なものでしたのに。」
ん~、かっこいい!
夢中になって読んだものだ。
しかし、この映画は酷かった。
まずなにより、‘ルパン’役の男優。
サル顔で、原作のエレガントさの欠片もない。
今風の格闘シーンがやたらと出てきて、アクションはカンフー
ばり。
(そういえば同年公開の、『サンダーバード』実写版も‘ペネロ
ープ’までもがカンフーばりアクションをやっていて、話自体
も酷かった)
さらに、色々な原作の登場人物、設定、セリフなどが全て
ごちゃまぜ。
監督や脚本家は原作へのオマージュのつもりなのかもしれ
ないが、こちらにはパロディとしか写らない。
言ってしまえば、‘愛’が感じられない。
原作を生かすも殺すも、全ては‘原作への愛’、
これに尽きる。
主役のあの人は、熱っぽく‘愛’を語っているけどね、、、