アメリカではウォルマートのみでの販売となっている
この2組共演のDVD『CMT CROSSROADS』を入手。
曲数はボーナストラックを入れても全11曲と少ないが
とても良い買い物だった。
Taylorはとても素直で、変な癖もない歌い方で、
なによりネコ顔ですごくかわいい。
(アクの抜けたMariah Careyにも見えるが…)
Taylorのバックバンドにはカントリーらしく、フィドルや
バンジョーのメンバーもいる。
そんな人達も全て含めての完全な共演。
DEF LEPPARDと言えば緻密なアレンジ、それを再現する
凝ったバンドアンサンブルにコーラス、
ライブでもレコードを完全に再現(更にそれに加えてライブなら
ではのダイナミズムも発揮)をするバンド。
さすがにそれではカントリーバンドとの共演は合わないと考えた
のか、普段より緩めのアレンジに変えているようだ。コーラスも
控えめ。
それでも、元々メロディーの完成度が高いので、特にバラードの
『Hysteria』、『When love & hate collide』などは却って曲
の良さが浮き立つ良いアレンジとなっている。
しかし、さすがにこれではラスト曲『Pour some sugar on
me』
はつらいだろうと思ったら、そこはベテランで巨大なセールスを
記録してきたDEF LEPPARD、さすがである。
Taylorの持ち歌から、ドラムのリズムキープを残してのメドレー
で、ギターリフが入ってきた途端、それまでの緩い感じから一転、
いつものコーラスも取り返しての緻密なアレンジに変えてきた。
今までとのギャップもあり、余計にやたらとかっこいい。
年の差30才位(Taylorの母が熱狂的なファンだった、
みたいなコメントがある)、
ハードロック(しかもブルース度の低い)とカントリーという
一見ミスマッチにも思える組み合わせ。
しかしこれは双方にとって何もマイナスの要素にはならない
有意義な共演だったに違いない。
日本では全く無名のカントリー歌手もアメリカでは莫大な売り上げ
を記録し、大規模なツアーもやっていると聞く。
Taylorも1stアルバムからの曲を次々とチャートの上位に送り
込んでいたにも関わらず、日本盤は出なかった。
アメリカではカントリーの力は強い。EAGLESがアメリカで巨大な
セールスを築いたのも当然な訳だ。
DEF LEPPARDにとって、アメリカでのセールスを開拓する為に
普通にロックファンだけを相手にしていたのでは限度があるから、
アルバム『The sparkle lounge』でTim McGrawとデュエット
したり、今回の共演となったのであろう。
Tim McGrawの方は本人達が考えていた程には成果を上げられ
なかったようだが、今回のは次作以降になんらかの影響を及ぼすに
違いない。
そう確信させる一本だと思う。