やっほー。サイエンスぱんだだよ。
今回は昨日旭川シーナ文化教室にて行われた
サイエンス講座の報告だよ。

 

マスターもゆっくり休んでからの出張だったので、

すっかり体調も回復していたみたいなんだけど

逆に楽しみすぎて前日は寝てなかったみたいなんだ。

で、今はネットカフェでこれを書いているみたいなんだけど、

ここ2日で数時間しか寝ていない感じなので

ちょっと心配なんだよ。

 

日曜日に北網圏文化センター、火曜日にまた北見春光文化センターと

ここに来て一気に講座が重なっているので

休める時に休んでおきたいんだけどね。

 

 

今回のテーマは北見での講座と同じ、「酵素ってなに!?」ということで
酵素をテーマにした実験をしてみたよ。
酵素なんて言うと、健康食品などを思い出す人もいるかもしれないけど、
洗濯用洗剤や胃腸薬などいろんなところにある身近なものなんだよ。
 

実は納豆やヨーグルトなどの発酵食品も酵母という菌の
酵素反応を利用しているんだよ。
今回は実際の大学で使われている実験の器具などを使って、
酵素実験の体験をしてみたよ。

 

 

今回はアルコール発酵の仕込みを先にやってもらったよ。

前回の講座は10分くらいしか反応させていなかったんだけど、

結局、あまり反応を確認できなかったんだ。

なので、スポーツドリンク自体を一番砂糖の量が多い

ポカリスウェットにして、さらに30分反応させることにしたんだ。

 

この実験はドライイーストとアルギン酸ナトリウムを混合させた液を

除湿剤の成分である塩化カルシウムの溶液の中に

たらしていくと、丸く固まるんだけど、

これをバイオカプセルと呼んでいるんだ。

ちょうどイクラのたまごの中に菌が入っているって感じで

これがちょうと細胞や生物を模したイメージになっているよ。

 

30分反応させてみたところ、すべてのサンプルで

反応が起こっていて、泡も出ていたし、

ふたにしていた風船もふくらんでいたね。

 

実はアルコール発酵によって二酸化炭素が出るから

泡が出ていたわけでパン生地もふくらむってわけなんだね。

 

 

今回は待っている間に2つの実験をしてみたよ

まずはアミラーゼっていう酵素の反応実験をだね。

この酵素はでんぷんを分解する酵素なんだけど、
これを使って、本格的な酵素実験を体験できるんだ。

水1Lに対して4gのでんぷん溶液0.5mlを
シリンジでマイクロチューブに入れて、
うすめたうがい薬を1滴入れるんだ。

そうすると、青紫色の色が付くんだけど、
そこに太田胃散の溶液を0.5ml加えて、
50℃に湯浴するんだ。

そうすると、5分以内に色が消える・・・予定だったんだけど

なぜか、今回は色が消えない子が続出したよ。

 

どうも、前回使った太田胃散の液を冷蔵保存していたんだけど

それで活性が悪くなったんだね。

さらにうがい薬を大量に入れる子が続出したのも影響があるかな。
ちなみに大根おろしを入れても色が消えるんだけど、

大根は新しく買ったものだから、反応してほっとしたよ。

 

 

さらにインベルターゼっていう酵素の反応実験もしたよ。
同じようにマイクロチューブに研究用の砂糖のみのサンプル、
ドライイーストのみのサンプル、両方を入れたサンプルを
合計3つつくってもらったんだ。

それを10分間湯浴した後、それぞれのサンプルに
尿の検査薬を入れて、確認してみたよ。
この検査薬はぶどう糖っていう糖に反応するんだけど、
両方を入れたサンプルだけが反応するんだよ。

これはなぜかというと、ドライイーストには
インベルターゼっていう酵素が入っていて、
砂糖をぶどう糖と果糖という糖分に分解する酵素なんだ。
だから、砂糖では反応しないで両方を入れたら
反応するってわけなんだよ。

 

最後に頭痛薬溶液の色が変化する実験をしたよ。

バファリンルナにはアミノアセトフェンという有効成分が入っているんだけど、

実はこれは脳の神経に作用するから、体には毒なんだよ。

薬になるのは同時に毒にもなることは知っておくといいね。

 

その溶液にすりおろしたにんじんやしいたけをいれると、

なんと、溶液が淡い赤や黄色になるんだ。

これはにんじんやしいたけに含まれる

チトクロムP450という酵素によって、頭痛薬が分解されて、

そこににんじんなどの色素が結合するので色がつくんだよ。

 

こうして毒となる物質は酵素の力で無毒化して

おしっこなどによって排出されるんだね。

 

 

今回は4人の子が来てくれたんだけど、

実験をやっていると、他の講座をやっている子供たちが

見学に来てくれたんだ。

どうも、講座の子の知り合いだったみたいなんだけど、

わいわい言いながら、にんじんをすりおろしてくれたり、

興味深そうに実験を見ていたりしてくれていたね。

 

4人の子たちのうち3人がかなりのわんぱくっ子で

いつもは結構しっちゃかめっちゃかになるんだけど、

今回ばかりは外野がいたので

そこまで自由気ままって感じでなかったね。

 

途中からその子たちの親御さんらしい人たちも来て

なんとなくにぎやかな雰囲気になったんだ。

 

 

今回は1人の子がお休みしたんだけど、

実験はやりたいということで、材料などを親御さんに持たせたよ。

この連絡が来たのが前日でマスターはめちゃくちゃあせっていたけど、

小分けに用意して持たせることができたんだ。

 

行けなくても実験はやりたいだなんて、本当にありがたいね。

 

さらに講座では優等生の子が夏休みにミルク大学という

イベントに参加したみたいでその時にもらった白衣を着て来ていたよ。

牛の触診や乳しぼりなども体験したみたいで

なんとなく獣医という仕事に興味を持ったみたい。

 

実はマスターは獣医を専門とする大学出身で

身近に獣医学部の仲間がいる状態なので

なんとなく、獣医の仕事などについて見聞きしているので

おっ。と思ったと同時にちょっと複雑な気持ちになったんだって。

 

帰り際、その子の親御さんを交えて

いろいろ話をすることが多いんだけど

ちょっと思うところがあったみたい。

 

それはおいおい、マスターがブログなどで気まぐれに

書くかもしれないってさ。

 

そんなわけで今日のサイエンスでした。