やっほー。1週間ぶりのサイエンスぱんだだよ。

 

このところのマスターは前よりも落ち着いたみたいで、

やっといろんなところに顔を出せるようになったよ。

実は先週の火曜日にここでちょっとした交流会があったんだけど、

いろいろ刺激になったみたいなんだ。

本格始動するのは4月以降になるけど、

それまでゆっくりやっていきたいみたいだよ。

 

 

今回は「実験クラブ リバイバル」ということで、

10月からやってきた実験を振り返りながら、

子どもたちにリクエストしてもらって、実験をやってもらったよ。

 

10月からさまざまなテーマでやってきたんだけど、

大きく分けて3つのテーマがあったんだ。

「食品添加物について」と「お天気について」と「流行っている工作」

という3つのテーマに分けられるんだけど、

こうやってみると、いろんなところに科学があるってわかるよね。

 

実はこれはそのまま大人向けにしてもいいくらいの内容なんだけど、

科学は深めていけば深めていくほど、そこに子どもと大人の差が

ないんだということがわかってくるね。

 

 

まずはマスターがどうしてもリベンジしたかった実験を

やってみることにしたよ。

これは蒸留を簡易的にやるセットで、2つの試験管を管でつなげたものなんだ。

1つの試験管に食紅とエタノールと割り箸を入れて、

沸騰したお湯に入れて温めるんだ。

すると、エタノールが沸騰して、もう一方の試験管から透明な

エタノールが出てくるっていう実験なんだよ。

 

実はこの実験自体はもっと複雑な器具を使ってやるんだけど、

マイクロスケール実験を提唱している京都教育大学の先生が

紹介している実験で、これはと思ってやっているものなんだよ。

 

元々、マスターは有機化学の研究室にいたんだけど、

こういう有機合成の実験は蒸留の実験がかかせないんだ。

なので、子供たちにぜひとも体験させたいという思いがあって

やったんだけど、その時はエタノールが出るまで行かなかったんだ。

 

なので、ちょっと改良して、リベンジしたってわけなんだ。

 

 

マスターのリベンジその2として、真空実験をしたよ。

真空にできる容器にいろんなものを入れて、真空状態でどうなるかやってみたよ。

やったのはマシュマロとお湯なんだけど、

マシュマロは何倍にも膨らんだんだけど、お湯は変わらなかったよ。

 

実は真空状態になると大気圧が薄くなるので、押される力がなくなるので

ふくらんだり、沸騰したりするんだけど、

何回も使っているうちにちょっと空気がぬけにくくなってしまったみたいなんだ。

 

この真空容器も新しく買わないといけないし、

真空実験の新しい形も考えていかないとね。

 

 

あとはフリータイムということで、子供たちがもう一度やりたい実験をやらせてみたよ。

 

北見には男女2人の子がいるんだけど、男の子は備長炭電池をリクエストしてくれたよ。

備長炭に塩水をつけたペーパータオルを包んで、

さらにアルミホイルで包むことで電池になってしまうんだ。

1つでだいたい0.7~0.9Vでこれをつないでいくことで、

LEDや電子メロディが鳴るってわけなんだ。

 

1つずつつないでもらって、デジタルテスターで電流と電圧を測りつつ、

LEDと電子メロディとモーターを動かしてもらったよ。

 

今回はなんと7つまでつないだんだけど、モーターが激しく回っていたね。

ただ、電圧を測ると思ったよりも上がらなかったんだけど、

そこも子供は理由を考えることができたよ。

 

 

一方で女の子の方はスクイーズづくりをしていたよ。

この子は家でもスライムやスクイーズづくりをしているようで

慣れた手つきでどんどん工作していたね。

 

基本的にはメイクパフやメラミンスポンジに色を付けたり、

飾り付けをしたりすることで、スクイーズづくりができるんだけど、

そこにスライムを挟み込むことで低反発のスクイーズをつくることができるんだ。

これもスライムをつくってからやるのではなく、

ホウ砂とPVAを交互にしみこませると簡単にできるんだけど、

最初はそれをあえて言わないで、その子にまかせることにしたんだ。

 

やっぱり女の子だけあって、飾り付けを一生懸命やっていたし、

マスターよりもセンスがあったので、可愛いスクイーズになっていたね。

 

 

最後に食べられるスライムで講座を締めたんだ。

これはねるねるねるねをつくっている会社が知育菓子としてつくっている

お菓子の1つなんだけど、なんとスライムが食べられるんだ。

実はこれはゲル化剤というものなんだけど、

ジャムなどにも使われている添加物なんだよ。

 

水に入れるとトロミができるので、介護職にも応用されているんだ。

 

 

今回はそれぞれ別のことをやらせてみたけど、

それぞれ興味を持っている分野や楽しむポイントが

全然違うから、とても面白かったよ。

この2人に関しては2年ほど実験をやっているので、

そろそろ、自分で実験を構築できるようにする段階なのかもね。

 

本当のことを言えば、はじめからそうするのが理想的

なのかもしれないけど、こういう理科実験に関しては

ある程度の実験の慣れが必要だし、

それがどう科学に関わっているかという部分が

見えていないうちは身にならないものなので、

マスターはその部分を教えるという形でやっているみたい。

 

まあ、4月以降に人が増えてくれれば、

その子たちとの関わりの中で再発見できるだろうけど、

4月も人数が変わらないなら、講座のやり方も

ちょっと変えていく必要があるかもとつぶやいていたよ。

 

いずれにしても、北見に関しては

もっと人数が増えてくれればいいし、

この講座が多くの人に知られればいいんだけどね。

 

そんなわけで今日のサイエンスでした。