やっほー。サイエンスぱんだだよ。

今回は旭川のシーナ文化教室にてサイエンス講座をやってきたので

それの報告だよ。

 

ここでは去年の8月に1日講座をやったんだけど、

今年から月1回定期開催することになったんだよ。

なので、ここでは実質初めてだったので、マスターも緊張したみたい。

 

 

今回は「とうめいなコーラとヨウ素液のふしぎ」ということで、

東光文化教室の演目と同じく、ヨウ素液をつくってもらうことにしたよ。

実はうがい薬にはヨウ素が入っていて、

そこからヨウ素液をつくることができるんだ。

 

 

今回は子供たちの席にはジュエリーボックスとたまごのケースを置いて

どちらででも使えるようにしたんだ。

これらの穴にいろんなものを入れて作ったヨウ素液をたらすことで

あおむらさきになるかならないかリストアップしてもらったんだ。

 

 

用意したのはさとう、マヨネーズ、クッキー、食パン、ハッピーターン

ポテトチップス、ドライフルーツ、パイン、アメ、ガムだったんだけど、

この中にはあおむらさきになるものとならないものがあって、

それをリストアップしてもらうことで法則をさぐってみたんだ。

 

実はヨウ素液はでんぷんに反応するんだけど、

でんぷんというのはブドウ糖っていう、糖質でできているんだ。

このブドウ糖の塊にヨウ素は反応するんだけど、

実はでんぷんではないガムや紙にも反応するんだよ。

 

これはガムは酢酸ビニル樹脂、紙はセルロースでできているんだけど、

3次元的構造がでんぷんと同じなんだって。

 

つまり、構造が同じならヨウ素液のような試薬って反応するわけで、

この考え方って、有機化学などでは基本的な考え方なんだって。

 

 

今回も登場した透明コーラだよ。

透明コーラの中にはうがい薬と炭酸水が入っていて、

うがい薬のヨウ素がCCレモンのビタミンCと反応することで

ヨウ化水素に変わって透明になるんだって。

 

実はこれも高校化学などで習う酸化還元反応の1つなんだって。

 

高校化学などでは化学式がいっぱい出てきて難しい分野なんだけど、

これならぱっと実感できるよね。

 

 

他にも大根おろしでヨウ素液の色が消える実験もやったんだ。

実は大根おろしにはアミラーゼという酵素が入っていて、

でんぷんを分解してくれるんだ。

 

実はこの1時間の講座で酸化還元、ヨウ素デンプン反応、

酵素反応の3つのポイントが実感できるらしいんだけど、

実はこれを1つ1つやろうとすると高校、大学レベルになってしまうんだ。

 

逆に言うと、なんとなくやっているいる身近なことって、

複雑な科学のうえに成り立っているんだね。

 

 

今回は4人の子供たちが来たんだけど、

そのうち3人は高学年で、理科にめちゃくちゃ興味のある子たちだったので

ちょっと専門的な話も交えて話していたよ。

 

中には科学館の宇宙教室の終了証を持ってきた子もいたので

ちょっと難しいところまで深めても大丈夫と判断したみたい。

ただ、1人1年生の子がいたので、難しくしすぎたかな?

 

ここの子たちに限らず、旭川の子たちは

結構、学習レベルの高い子たちが多いので

真剣に話を聞いていて、一生懸命メモをとっていたね。

 

まあ、マスター的には今は理解したり、覚えなくていいから、

科学の用語に慣れてくれればOKって考えているので、

気軽に科学に楽しんでもらえたらって言っていたよ。

 

 

さいごに教室にあったびっくりしたものを・・・。

教室に入るとなんとマネキンが奥にあってびっくりしたよ。

実は文化教室にはいろんな講座があって、

他の講師の先生が道具を置いて行ってたりするんだ。

 

たぶんその中の1つなんだろうね。

 

ちなみにマスターは毎回使う道具が変わるから、

その都度、荷物を持って大移動しているんだけど、

ここではエレベーターが近くにあって、台車が使えたから

割と楽に運べたらしいよ。

 

でも、講座の度に引っ越しのような荷物量になるから、

ちょっと大変そうなんだ。マスター自身はもう慣れたみたいだけどね。

 

そんなわけで今日のサイエンスでした。