注文していたリトマス試験紙が届きました。

実は来月のサイエンス講座のテーマこそ、「酸・アルカリを感じてみよう!」でして、

そのために大量にリトマス試験紙が必要になったんですね。

とは言え、北網圏文化センターにて同じテーマのサイエンスショーを

ここ半年ほど続けているのですが、

その際にはリトマス試験紙は数枚しか使用しないため、

ドラッグストアで20枚入りのものが売っておりましたので、それで足りていたんですね。

しかし、これからサイエンス講座でもやるということで、

これは大量にいるなと考え、束で買ったというわけなんです。

 

 

上にあるのが1つ束で20枚入っています。

これが1ケースで10束入っていますので、1ケースで100枚です。

これを追加で青1ケース、赤2ケース注文したので、

合計300枚買ったことになるんですね。

 

 

束をめくると、青はこんな感じで・・・

 

 

赤はこんな感じになっていて、1枚ずつちぎって使うわけです。

実はロールタイプのものもあって、大量に使うなら、

ロールタイプの方がお得なんですが、子供たちに使わせるので

イメージとしてこのタイプの方が使い勝手はいいかもしれないと

思って、このタイプにしたんですね。

 

 

ではさっそく実験してみましょう。

赤色のリトマス試験紙につけるのは・・・重曹です。

 

 

こうやってつけてみると・・・

 

 

なんと、青に変わりました。

重曹はアルカリ性なので、アルカリ性に反応する赤色リトマス試験紙を

青に変えることができるんですね。

 

 

では、酢に青色リトマス試験紙をつけるとどうなるでしょうか?

 

 

今度は、なんと赤色に変わるんですね。

これで酢が酸性であることがわかるわけです。

 

実は大学や企業などの研究の現場ではリトマス試験紙は使われることが少なく、

代わりに色でpHがわかるpH試験紙を使っているところが多いんですね。

特に有機合成や生化学などではざっくりとしたpHを試験紙で確認し、

厳密にはpHメーターで測って調整することが多いわけで、

私もリトマス試験紙を使ったのはこの活動を始めてからなんですね。

 

 

そんな感じで、このように束になっているリトマス試験紙って

なかなか見られないと思います。

 

実は私は子供の頃、お小遣いでリトマス試験紙を個人的に買い、

自由研究で身の回りにある酸性・アルカリ性を調べて、まとめたことがあるのですが、

そんな感動を子供たちにも味わってほしいなって思っていますね。

当時はそういうものを扱う薬局は少なく、小さな薬局に駆け込んで

ほこりのかぶったリトマス試験紙を買ったものですが、

それでも、自分が研究者になったようでうれしかったですね。

思えば、これが私の研究者としての第一歩だったのかもしれません。

でも、こういうのがネットですぐ買えるなんて。いい時代になったものです。

 

子供たちの喜んでいる顔を想像しつつ、またサイエンス講座の準備をしたいと思います。

 

そんなことを思いつつ、今日の器具でした。