之定の短刀!表裏対称 | 悠樂菴倶楽部 日本刀の世界

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日本刀愛好家として刀剣イベントの企画などをやっています。刀剣の楽しみ方、知識などについても知って頂きたいということで情報発信しています。

コロナウィルス関連で全国的に刀剣鑑賞会が中止、延期となっている事から、出来るだけ継続して押形を画像で紹介してみます。
宜しければご覧下さい。
微力ですが、押形描きとして出来ることをやりたいと考えています。

室町時代後期に美濃関で活躍した兼定の短刀。兼定は何代にも渡り襲名されたのですが、最も技量が高く有名なのが二代で銘文の「定」の字のウ冠の下を之みたいに刻むことから、之定(のさだ)とも呼ばれます。
この作品は、頭の丸い互の目丁子主調の刃文ですが、表裏の刃文の模様が対称になっています。