これまでの世界の発展とは、
とにかく経済を中心とした資本力を拡大することで成長や発展し、
そして覇権国家となる争いでしたが、
しかし、余りにもこのことだけを中心に流れて来て、
最終的にこのお金を稼ぐ最強の手段としての投資が考えられ、
これがIT革命の発展に乗じて急速に世界に広まり、
とどのつまり、この覇権を握っていたアメリカの行き詰まりにより、
世界的にこの恐慌が襲っています。
日本も、アメリカのこの考え方や世界の流れに乗り遅れまいとして、
グローバルスタンダードとして、
いろいろな規制緩和や国としての財政投融資として、
世界に日本市場を開放したり、
諸外国や企業に多額の投資をして来ましたので、
この恐慌を同じように受けています。
日本もアイスランドと同じようにアメリカ依存ですから、
大きなダメージを必ずや受けるでしょう。
あの夢のような国と言われ、教育費も国でまかなわれ、
福祉もすべて国家予算といわれていた理想の国が、
どうしてと思われるでしょうが、
やはり、このアメリカ金融機関への投資に失敗したがゆえに、
国家破綻してしまいました。
このようなことから学ぶことは、
お金でも軍事力でも権力でも、
強いものが必ず勝ち続けるということは決してありえない、
むしろいつかは崩壊するということの何よりの証明のような気がします。
グローバルスタンダードも、世界共通、世界基準などと、
美辞麗句に聞こえはしますが、
しかし、これは単なる権力集中や多様性を失ったり、
あるいは、一層の格差社会を生み出すことではなかったと思います。
その上、リーダーシップを執っていた国が過ちやこの権力に浮かれると、
足元をすくわれるように全てが崩壊することが証明されました。
よって、永続可能な世界とは、
やはりこの地球上で、環境が人種が歴史等が全て違うように、
それぞれの国や地域にでの特性や適応能力が違います。
日本でも九州と北海道では、気候、資源、農産物、人の気質なども違います。
よって、本当のグローバルスタンダードとは、
世界基準や標準の経済や国家の構築ではなく、
世界の国々の特長を生かし認め合い尊重しあって、
そして、共存共栄を目指すことではと思います。
話は大きくなりますが、
世界の大文明が発展しては滅びた歴史は、
多分同じような理由にて滅亡したのではと思います。
権力や物質の異常拡大の結果によるものと思います。
またこれと同じような例が、ガン細胞です。
とにかく生かされていることも知らずに増殖し続けて、
そして依存している命(人の命)が亡くなるまで増殖し続けます。
多様性を認め合ってこそ、学びあい生かしあい成長し合えます。
これが本当の進化や発展だと確信します。
認め合うと楽しみ合え喜び合え、心も豊かになります。
本当の進化や発展は、競争し強者が生き延びてこの力が拡大することではなく、
このような多様性の中から協調性が生まれ、
絆も深まり、揺るぎない結束力が得られることで、
未来に向かって永遠に発展することではと思います。
今日も一日、他者を認め合い尊重して学び成長できる日でありますように。
御蔭様で、ありがとうございました。