最近歩いた世界遺産白神山地の森をいくつか。
まずは秋田県藤里町にある白神山地トレッキングコースの岳岱(だけだい)。400年を越えるブナの木は身を削りながらもかろうじて生き続けている。
岳岱の森のブナは、その立ち姿や木肌がとても美しい。
ブナの木は大量の雨水をため込む。その保水力は絶大で、ブナ林は森の水瓶とも呼ばれる。この天然のダムが、白神の美味しい水を育むと同時に、土砂崩れなどの災害を抑制してくれる。
そしてこちらは青森県と秋田県の県境にある白神山地の二ツ森登山コース。秋田県八峰町側から入山して行く。
白神山地の森は広大で、総面積でいうと沖縄本島をすっぽり覆ってしまってもまだお釣りがくる。その広い森の中心部だけが世界遺産登録されている。世界遺産登録地域の面積は全体の13%ほど。二ツ森はその世界遺産登録地域に含まれている。
二ツ森からは世界遺産地域の森が一望できる。遠くに岩木山も見えた。
最後は青森県鰺ヶ沢町にある白神山地トレッキングコースのミニ白神。けっこう整備された森で歩きやすい。
ミニ白神の森にある木箱の中には聴診器が入っている。それをブナの幹にあててみる。強力な保水力を誇るブナの水の音を聴いてみようという試みだ。
ブナは雨も大好き日光も大好き。だから森の中ではブナが日傘と雨傘の両方の役割を果たしてくれる。
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ブナの森を楽しむ (岩波新書)