続きです。

番外編1はこちら



猫飼いの経験がないどころか、

完全なる犬派の私が

ねこちゃんを
一生幸せにするという
ミッションを
遂行できるのか…


先生にその辺も
正直にお話しした
ところ、


猫を飼うのに
かかる平均年間費用、

(※年間約600ポンド、
日本円で約87537円
だそうです)

保険や予防接種などの
お話し、猫の習性、

その他わからない事は
いつでも相談に乗って下さる旨
などなど…


とても親身に色々と
教えて下さり、

取り敢えず今日の
ところは

ノミと寄生虫の予防、
予防接種、
怪我の手当て


(※喧嘩をしたと思われるが、
幸い傷は治りかけている
とのことでした。)を
していただき、


各種パンフレットを
いただいて帰路に
着きました。


帰り道、


お決まりの
方向音痴

発症し、


(※地元なので
症状は軽め)


来た時とは別ルートで
帰ったのですが、


道すがら

ねこちゃんが
失禁。

ガーンガーンガーン



トイトレは完璧な
ねこちゃんらしくない
行いが気になって、



家に着いて娘と
ネットで調べて見ると


別離不安の可能性
とのこと。


ねこちゃん…


もしかして、

捨てられた時の事
覚えてるの…?



そうはいえども
今の時点では、



捨てられたことも
別離不安も



非常に高い可能性

というだけで
推測の域を出ず、



真相は闇の中
ですが…


それでもそんな「もしかして」
や、「ひょっとして」が、


心臓を抉りとられるような
深い悲しみを掻き立てます。


思えば2年ほど前。




庭掃除をしている私の
元に、


なんだか急を要する
感じ


ミャーミャー鳴きながら、
ねこちゃんが
纏わり付いてきたんです。


その様子から



緊急事態
か?



思わず
つられてついつい



手持ちのツナ缶を
あげて
しまってから、



ちょくちょくうちに
来るようになったのです。


それでも最初の方は
警戒心マックスで、


特に家の中に
入るのを
殊更嫌がった
ので、


ニコニコやっぱり自分の家が
いいんだねえニコニコ

なんて

呑気に思っていた
のですが、


家なき子
だったなんて…


徐々に遊びに来る回数が増え、


お腹を見せて甘えてくる
ようになり、


触られるのも嫌がった子が
大人しく抱っこさせて
くれるようになり、


今では

ほぼ1日うちで過ごし、


夜になると

頼んでもいないのに


家の中に入ってきては
お気に入りスポットで


私が寝る時間に
あわせて就寝
しており、


大家さん探してんじゃない(笑)

家間違ってますよ(笑)


笑い泣き笑い泣き笑い泣き


なんて娘と笑っていたのに…




その飼い主が
いなかった
なんて…




激しい雷雨の中
何故か
ポツンと庭に座って
いた時も、




なんで今
外出てきちゃってんの
この子!(笑)
タイミング(笑)

笑い泣き笑い泣き笑い泣き


なんて笑って、
急いで家の中に入れて
タオルで拭いてから
暖めたりして
いたのですが…




暴風豪雨の中

帰る場所も
なかった

なんて…



もう可哀想で可哀想で…



トイトレは完璧、
決して邪魔をしない様
人に気を遣い、


鳴かずひっかかず

(※ねこちゃんは緊急時以外
滅多に鳴きません。)


噛まず暴れず
むしろ犬の様に
振る舞い



高いところも
水も嫌いで



喧嘩も
ビックリするほど
弱く、

びっくりびっくりびっくり



よくうちの庭で


別の猫に
からまれる度に
助けを求めてくる
ねこちゃん。



人に飼われ、

飼われずには
生きて行けない様
育てられた様子

ねこちゃんは、




もし本当に
捨て猫だとしたら、



命綱の飼い主に
捨てられてから
今まで



どれだけの
絶望を抱えて


苦労しながら
生きのびて
きたんだろう?



ある意味

ずっと
野良でいるより
残酷です。



と、思わず
V系バンドの歌詞
様に、

鬱々とした哀しみを
称えた思考回路


絶望の淵を彷徨い
漆黒の闇を召喚。


しかし
これからの事を
まじめに、現実的に
考えなければ
いけません。


好きだけでは
一緒に暮らせない

という事は、

結婚生活

身にしみました
からね。



つづきます。