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伊藤塾でお仕事をするようになってから、なぜか民法・商法の人になっています。
個人的には、試験対策としての科目としては、憲法が一番好きです。条文数が少ない分、判例の射程や解釈に委ねられている部分が多く、論理の組み立てが難しい。ここが面白い。
(ちなみに、現在、試験対策としての勉強は何もやる気が出ないよという方は、遊びの勉強として、以下の書籍を読んでみると…めちゃくちゃ面白いですよ。)
それはさておき。
解説を作成する中で、色々と分析も加えていくのですが、今年の本試験も過去の本試験の延長線として上手く捉えることができそうです。
民法・商法におけるキーワードは
① 過去問の習熟度
② 下手な絞り込み学習は厳禁
③ 簡単な理屈の理解
となりそうです。
適当に勉強している人には、とことん取らせない問題が多いです。
また、ちょっと気になったのが、設立に関する問題です。
設立は、ほぼ毎年のように出題され、かつ範囲が狭いテーマです。そのせいもあってか、去年からひっかけ方が行政法並みの難しさになっています。
商法総則・商行為法も同様です。(今年の問題は、疑義問ではありますけれども。)
全体としては、民法は、勉強の姿勢も問うような良い問題が多いなという印象です。(記述式を除く)
これに対して、商法は…ひどい問題が多いです。作り方が荒過ぎというかなんというか。条文の文言に忠実に作らなかったり、例外を検討すべきかどうかが全く不明だったり…会社法を勉強して詳しい人であればあるほどちょっと悩んでしまうような問題がありますね。これはどうなんだろうなぁ。
とはいえ、我々はプレーヤーであり、問題文に文句をいってもしょうがないですから、これに即応していくしかありませんよね。
現在、伊藤塾の行政書士試験科の優秀なスタッフと共に解説冊子を鋭意作成中です。
今年度の本試験の正体を正確に把握すること。どのように行動するにしても、まずは、本試験分析会のようなものに参加していくことが大事かと思います。
さて、今日も引き続き頑張るぞと。