今年度は、試験が3か月も延長されてしまい、大きく学習計画を修正せざるをえませんでした。
受験生のストレスは、それこそ計り知れないものであっただろうことが推察されます。
本当に色々なトラブルがありましたが、いよいよ令和2年度司法書士試験を迎えました。
老婆心ながら、本試験の際に意識しておくと良いと思われるものをいくつか書いておこうと思います。
いずれも当たり前すぎることなのですが、当日に確認するには良いものと思います。
1.択一問題は明確な根拠をもって答える
択一問題に対しては、価値判断や利益衡量のようなことをいきなりしてはいけません。
言い方を変えると、問題文に対して「自分の感想」を述べてはいけません。
必ず、ご自身が今まで学習してきた「条文・判例」を根拠に解答するようにしましょう。
そのうえで分からない問題に遭遇したときは、定義・趣旨等の基本的な考え方から類推するようにします。
問題文を読んだ時の第一印象という何の根拠もない解答はなるべく避けることです。
2.記述式問題の解答は丁寧に埋める
記述式問題の解答は分かるところをバラバラ書いて雑に埋めていくよりも、一つの枠や欄を丁寧に揃えていった方が良いかと思います。絶対に減点されない枠を作る。丁寧に埋める。
特に、商業登記法の記述は、添付書面を適当にバラバラ書いても全く点数につながりません。
必ず、登記事由と揃える形で丁寧に記載していくようにしましょう。
以前にも書きましたが、司法書士試験は、人間の記憶の限界を平気で超える出題範囲だと思います。(Wセミナーの山本先生のお言葉をお借りしました。)
そのため、本試験のために完璧な準備が出来ている人はまずいません。
また、当日の試験時間との関係でも、ちょっと人間の対時間における事務処理量の限界をちょっと超えています。
そのため、処理可能なものをとにかく先にやっつける。
よく分からない択一問題は、すぐに飛ばしておく。
所詮、合格者も、当日は色々と何かをやらかしながら合格しているものです。
ミスなんて気にしない。
ミスしながらも普通に合格する。
そんなイメージで、ぜひ闘って頂きたいと思います。