司法書士試験は、模擬試験シーズンに突入です。
(とはいえ、今年度はほぼ在宅受験ということになるはずです。この辺り、どれだけシミュレーションの質を上げるかが勝負所になりそうです。)
さて、模擬試験シーズンになると、必ずと言っていいほど心配になるのが
模擬試験で出題される知らない条文・判例・先例は拾う必要があるのか。
というものです。
この点に対する回答は、明瞭で
① 今年度の出題が予想され、かつ過去問の蓄積がやや少ないテーマ
② 最新の判例や先例に属する知識
は拾う必要がありますが、他は一切不要である。ということになります。
これが本当に正しいのですが、受験生としては、どうしても知らない知識は押さえようとなりがちです。
不安な気持ちが、新しい知識を押さえる方向に学習を進めてしまうんですね。
しかし、未知の条文・判例・先例の量はとても膨大です。
たかだが模擬試験数回分で得たものを押さえたとしても、本試験で出題される可能性はかなり低いはずです。
また、特に、判例・先例は、一定の制度趣旨や方向性があります。当たり前です。
判例・先例を出す側が、ルールを完全に無視して自由な発想に基づいて判断しているわけがないからです。
とすれば、未知の判例・先例が本試験で問われたとしても、今まで学習してきた制度趣旨や方向性から判断しても正解に転がる可能性が高いということになります。
(実際、合格者も全ての問題について自信があって判断しているわけではありません。分からない問題が山ほど出ている中で、その場で学習してきた方向性からきちんと判断をした結果、なんとか正解しているというイメージです。実際に、自分も合格した年度の午後の択一式は、試験が終了した瞬間、「基準点…ギリギリかな。いや、もしかしたら下回るかも。難しいよ…。」とかなり落ち込んでいました。しかし、実際は、32問の正答です。このことからも、分からないながらも、学習してきた方向性から捉えることがどれだけ効果を発揮しているのかが分かると思います。)
大切なことは、未知の条文・判例・先例を押さえることではありません。
それらを知らないことを前提に、既存の学習内容を基にして考えられたかが重要なのです。
とにかく、最低ライン中の最低ラインの知識は、3300選に任せること。
3300選レベルの知識は、完璧に覚え込むこと。
その上で、ご自身がメインで使用しているテキストの内容を完璧にするように心がけること。
これ以上、何かを押さえてやろうなんて、微塵も思う必要がありません。
今、目の前にある模擬試験の未知の問題。
今までの学習内容の方向性から考えてみよう。それで納得ができればよし。
納得ができなければ、それは問題のせいだ。そんな問題は捨ててしまえ。
このくらいの気持ちでいた方が絶対に良いです。絶対にです。
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