蛭町先生の合格発表の一説が響くかどうか。これが、実は大事かもしれません。
以下、引用させて頂きます。
なお、これは闘いをひとまず終えた司法書士試験の受験生のみならず、現在、まさに本試験に向けて一心不乱に勉強しているであろう行政書士試験の受験生にもぜひ読んで頂きたいものです。
試験は戦いであり、勝利はもぎとるものです。「勝とうとする強い意思」がなければ勝機が訪れることはありません。また、「勝つための行動」をとらない限り現状を変えることはできません。
試験は、人間が作成し運用する以上、技術的な存在に過ぎません。不合格は皆さんの本来的な能力不足なのではなく、単なる「技術的な敗北」を意味します。冷静に客観的に、自分に不足している知識やスキルを点検し、技術的な観点から徹底した弱点補強を図るべきです。
「目には目を、歯には歯を、技術には技術を」を合い言葉に、本気になって受験勉強に打ち込んで頂きたいと思います。
この中で、特に重要と思われる指摘があります。
それは、本来的な能力不足ではなく、単なる「技術的な敗北」を意味するという点です。
(これは自分も薄々感じることがあるので、ここ2年くらい、よく「技術」という言葉を使います。)
加えて、先生は、次のようにも述べられています。
自分に不足している知識やスキルを点検し、「技術的な観点から」徹底した弱点補強を図るべきである。と。
この点を、どのくらい本気で考えることができるか。これが、合否を分ける最大のポイントだと、自分は思います。
思えば、自分が受験した、平成27年度の司法書士本試験。
結果としては、あと5.5点足らずの総合点落ちでした。この時、自分は何を考えたか。
「あぁ。あと2問分足りなかったか…悔しいけど、まぁこのまま継続して勉強すれば、来年は大丈夫だろう。」
この程度でした。
結果として、平成28年度は、上乗せ点を30点確保しながら、記述式の基準点を割ってしまい落ちてしまいました。
これは、自分の能力の不足なのでしょうか。いえ、それは違います。平成27年度の結果に対して、本気で考えることをせず、「とりあえず今の勉強を継続すればいいや」という愚行が全ての敗因です。
そうです。
蛭町先生のおっしゃったように、平成27年度本試験において、本気で反省をし、自身の知識とスキル。これらを「技術的な観点」から見直すべきだったのです。
今、ここからです。
あぁ、ダメだったか。来年、また頑張るか。
あぁ…今年もダメだった。この試験…自分には無理なんじゃないか。
事情があって来年の試験を受けられないという場合を除いて、そんなことを言っている場合ではありません。
7月の試験から、既に3か月も経過しています。薄れていく自分の知識とスキルの中で、今一度本試験の分析をすること。自分が足りなかったものは何なのかを本気で考えること。
来年に向かうスタートラインは、学習を再開することでも、ましてや指導校の講座の受講をセレクトすることでもありません。
本気で、本試験の反省を行い、技術的な観点から弱点補強の指針を見定めること。
そして、これを埋めつつ、積み重ねてきたご自身の力を維持すること(あるいは戻すこと)。
これがスタートラインだと、自分は思います。
改めて、一発合格者のすごいことが何かが分かります。
以前にも記事にしましたが、一発合格者の方がすごいのは、その能力ではありません。
(まれに、そういうこともありますが。ここでは、その例外は置いておきます。)
一発合格者がすごいのは、模試や答練ごとにこの本気の反省。つまり、トライ&エラーを繰り返し行い、ひたすらその足りない技術を磨き続けたこと。ここにあるのだと思います。
ここに合格の光明があります。辛い気持ちも、やるせない気持ちも痛いほど分かります。
分かるつもりです。ですが、来年の合格のためには、今一度ご自身の弱いところを見なければならない。それを克服する努力をしなければならない。それに耐える精神のコントロールもしなければならない。
これが全てです。
色々と書きすぎました。失礼致しました。
行政書士試験を控えている皆さま。
中間模試の結果が出ましたでしょうか。今一度、上記の内容を参照して頂き、考えて欲しく思います。
模擬試験の結果に対して、どのような「技術的な観点から」反省をされましたか。
その反省を、現在の学習にどのように生かしていますか。
最終模試では、何をぶつけていく予定ですか。
行政書士試験は、まだ1か月半も先です。
この間に、どれだけきちんとトライ&エラーを繰り返せるか。これは、同じですね。
すみません。言いたいことが上手くまとまらず。というところですが、想いの方が押し切ってしまい、更新しました。