司法書士試験は、大きく午前の部と午後の部に分かれています。
午前の部は、試験時間:2時間で5肢択一式:35問の出題。ここは比較的時間に余裕があるため、あまり議論されることはありません。(時間が足りなくなるのは、本当に単なる勉強不足です。)
これに対して、午後の部は過酷です。
試験時間は3時間ということで、1時間延びます。
もっとも、先ほどの35問に+して、記述式が2問出題されるという。
普通に考えて、3時間30分か4時間にしてほしい…と思うくらいです。
ということで、どのように解いていくか。これが結構議論されるし、どこにどのくらい時間をかけるか。
これもよく議論されます。
一般的には
択一式:60分 記述式:1問につき60分
または
択一式:70分 記述式:1問につき55分
という形で解いている方が多いです。
解く順番については
択一式 → 不動産登記法記述 → 商業登記法記述
または
択一式 → 商業登記法記述 → 不動産登記法記述
これが一般的です。
ごく稀に
記述式 → 択一式
というパターンの方がいらっしゃいますが、合格者の間でも、「えぇ、マジですか。あり得ない…」とか突っ込まれたりするので、かなりの少数派です。(ずっとその方法でやっていて、かつ時間が足りなくならないならば、そのままいって大丈夫なんだと思いますが。)
実は、自分は、このいずれの方法でもありませんでした。
その意味では、合格者の中でも、めちゃくちゃ少数派に属するかもしれません。
自分は、試験は点取りゲーム。取れるところから取っていく!というのが鉄則だと思っているので、なるべく早い段階で多くの問題を見ておきたいと思ったのです。
そこで編み出したのが
択一式Aランク問題(と思われるもの) → 不動産登記法記述 → 択一式Bランク(と思われるもの) → 商業登記法記述
というように、択一式で記述式をサンドイッチする方式です。
時間配分は
択一式(1周目):35分
不動産登記法記述:65分
択一式(2周目):25分
商業登記法記述:55分
です。
1周目の択一式では、即答できるものしか相手にしません。
2択になったものは、考えることを放棄して、すぐに次へ。個数問題は無視。長い問題も無視。
脊髄反射できる問題だけポンポン解いていきます。
(大体、15~18問です。なぜか、模擬試験でも本試験でもこのくらいの数字になりました。)
この流れで、一気に不動産登記法の記述式の問題に入っていきます。
こうすることで、択一式の全体の難易度を図ることができるとともに、不動産登記法の記述式に早期に着手することができます。ここも基準点を割らないように、最低限のものをしっかりと書き込み、そこから徐々に積み増していくイメージです。
(この辺りは、また別途書いていきたいと思います。)
ここから、択一式の2周目です。
2周目では、面倒だった問題から先に潰していきます。長文の問題でも、2周目だと落ち着いて取り組むことができます。
1周目では18問程度獲得出来ているので、そこからあと10問拾えれば基準点突破+αまで確保出来ているな、という算段でいくと、精神的にも楽だと思います。
最後の10分で、2択で迷った問題をポンポン解いていきます。大体読み間違いだったり、勘違いだったりをしているのですが、どうしても分からないときは、制度趣旨などから考えてより正解だと思われる方を選んでいきます。
最後に、商業登記法の記述式です。
そう。ここです。不動産登記法の記述式を択一式でサンドイッチしたことの恩恵が……。
それは何か。なんと……
腕の疲労が回復してる。
これです。
いやいや、と思われる方もいらっしゃると思いますが、疲労が択一25分の間でかなり回復していると、馬力が違います。
(合格レベルに近ければ近いほど、この感覚が伝わるんだろうなぁとも思います)
とにかく、不動産登記法の記述式の解答を書くのと同じくらいのスピードで、商業登記法も書くことが出来ます。
商業登記法は記載することが多いので、この恩恵は何よりも代えがたいです。
(実は、判断するのはそんなに時間がかかるわけではなく、記載する量のせいで時間がかかるのが商業登記法だったりするわけで。)
いかがでしょうか。
自分としては
択一式1周目 → 不動産登記法記述式 → 択一式2周目 → 商業登記法記述式
という順序が、かなりお勧めです。
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