司法書士試験の場合、記述式を除いた得点は210点満点。
この感覚を忘れてしまい、配点の低い科目や、マイナーテーマと言われるものを捨ててしまうという方が非常に多いです。
行政書士試験の場合、基礎法学・商法などが代表。さらに、一般知識等の過去問すらやらないという場合も。
司法書士試験の場合、商法総則・商行為、民事執行法・民事保全法・司法書士法などが挙げられます。ひどくなってくると、憲法・刑法すらあまりやらないという。
およそどの試験でもそうですが、捨て科目や捨てテーマがあればあるほど、合格する確率は格段に下がっていきます。
冷静に計算しましょう。
たとえば、行政書士試験の場合、基礎法学と商法を全く勉強しないで臨むとすると
240 − 8 − 20 = 212点
ここから、70%の得点を取ったとしても、約148点です。この得点は、合格者の中でもギリギリ合格するか否かの層に多いです。
(いや、基礎法学・商法で0点ということもないだろう。確かにそうですが、実際にそれ以外の科目で70%も取れないのが普通なので、偶然当たったものもそこに換算していくと、イメージが湧くと思います。)
同様のことは、司法書士試験でも起きます。
合格するためには、設問を見た瞬間に嫌な気持ちになるような問題を如何に減らせるか。
ここがとても重要です。
勝手に天井(満点)を低く設定してしまい、合格するのは至難の技だと思います。時々そういう方もいらっしゃいますが、それは相当上手く勉強をされたか、運が良かったか。少なくとも、いきなり真似をしてやるというのは止めた方が良いと思います。