先日、八犬伝を見た時に、東海道四谷怪談のお芝居の場面のお岩様役の尾上菊五郎を演じた尾上右近さんがとても素晴らしかったのですが。
その時に、「そういえば、四谷怪談をちゃんと見たことなかったな」と思いました。

歌舞伎だけでなく、何度も映画化されている演目なんですが。


 

 



 

 



 

 



 

 



 

 



 

 

検索しただけでも、これだけ映画があるんですね❗️


ただし、この四谷怪談には怖い話もありまして、四谷怪談を演じる俳優さんはもちろん、監督や脚本家やスタッフも、四谷にあるお岩様の神社にお参りしないと祟られる、という有名なジンクスがありまして。


この怪談が実話だということだと思いまして、真相はどうなっているんだろう?と思いまして、確か永久保貴一先生が寺尾玲子さんと一緒に検証した漫画があったことを思い出しまして、Amazonで買いました。



 

 



 

 

私が買ったのは、白泉社文庫版ですが。


四谷怪談だけでなく、播州皿屋敷と累が淵の検証もあります。


皿屋敷の検証は民俗学的な感じで面白かったのですが。


四谷怪談の方は、お岩様と伊右衛門さんは実在はしていたけれども、夫婦仲は良かったそうで、お岩様の神社ができた経緯も、貧しくて夫婦がそれぞれ住み込みで働かなくてはいけない時期があったとのことで、一緒に暮らしたいという一心で真面目に働いて、一緒に暮らせるようになってから、感謝の気持ちを込めて家の敷地内にお稲荷様をお祀りしていた、とのことでした。


ただし、お岩様と伊右衛門さんの御子孫の中に、四谷怪談の元ネタになった娘さんがおられたとのことで、その女性の代で家が一旦断絶したのは事実なようです。


けれども、親族の方が家を復活というか再興されたとのことで、現在まで子孫が残っておられるとのことでした。


寺尾玲子さんが霊視されたところ、お岩様のモデルになった娘さんは、ちゃんとご供養されているとのことで、玲子さん曰く、お岩様が作ったお稲荷さんが神社になった田宮稲荷には、お岩様の祟りで金儲けしている人々の念が渦巻いているとのことでした。


もしかすると、そういう念に対してお稲荷様の狐さんが怒って霊障を起こしているのかもしれません。


私が八犬伝を見るまでは、四谷怪談のストーリーもよく知らないぐらいに全く無関心だったのは、あんまり良い話ではなかったから、ということもありますが、そっち方面に近づかないようにガイドがブロックしていたからなんでしょうね(^∀^;)


皿屋敷の方は、落語の皿屋敷やお菊の皿のような怪談もありますが、厩火事でもネタにされていまして。


場所も姫路城だったり麹町だったり、諸説あるので、永久保先生が検証されていますが、どうやら菊理媛信仰と関係があるようです。


それから、累が淵の検証もありましたが、四谷怪談のように脚色されてる部分が少ない分、わかりやすかったな、と思いました。


いずれにしても、江戸時代の地方の暗部、みたいな話ではありますが。


ヤバいのは、四谷怪談なのか、それとも累が淵なのかはわかりませんが。


この本読んだ後、夜中にひどいくしゃみ&鼻水&咳に悩まされまして。


お香焚いて、窓開けて、お岩様の魂が浄化されるようにと祈りながら南無阿弥陀仏と唱え続けていたら、治まりました。


霊障だと気づいた時点で、多分、永久保先生の本の関係だな、と気がつきました(^∀^;)


誠実にご供養すれば問題はないと思いますが、興味本位で近づくと痛い目に遭うことがわかったので、歌舞伎見に行くとしても、怪談物はやめておこうと思います。