今日、夫と一緒に映画館へ行って、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を見て来ました❗️
実は、私はテレビ放送された時に見れば良いや、程度にしか思っていなかったのですが、夫が見に行きたがっていたのと、家にいても暑いので、映画館なら涼しいだろう、と思って行きました。
監督がテルマエロマエや翔んで埼玉の監督だそうなので、コメディ映画だろうし、涼しい場所で面白いものを見て笑って過ごすのであれば、無駄な時間ではないだろう、と思ったのですが。
まあ、予想通り、小ネタ満載で歴史好きな人は間違いなく笑える映画でした❗️
AI偉人内閣の面子が、小学校の歴史の教科書に出てくる人物なので、「歴史にドキリ」みたいなノリでした(^∀^;)
豊臣秀吉役が竹中直人さんだったので、「心配ご無用!」とか、「どうする?家康」という、かなり狙ったセリフもありましたし、徳川吉宗公は暴れん坊将軍じゃなくて、米将軍だろう!と突っ込みたくなったりしましたが(^∀^;)
聖徳太子に報道陣が一度に質問を浴びせかけるシーンで、質問の中に「小野妹子は女性ではないんですか!?」という質問がありまして、その時に、YouTubeの平野くんの笑える動画集で見た、関西Jr.時代に出た番組のクイズで、小野妹子について、当時中学生ぐらいだと思われる廉くんが、「名前は女やけど、ホンマは男やねんで」と平野くんに説明していたのを思い出しました(^∀^;)
それはともかくとして。
Gacktの織田信長がめちゃくちゃ似合いすぎたのですが、キムタクや岡田准一くんや團十郎だとシリアスになってしまうけれども、基本的にお笑いなので、Gacktがちょうど良いんだろうな、と思いました。
それから、主演の浜辺美波さんは、生真面目で一生懸命なヒロインが一番様になるな~と思いましたし、坂本龍馬役の赤楚衛二さんも、仮面ライダービルドの万丈龍我とか舞い上がれ!の貴司くんとはまた違う、熱いキャラが良かったです。
その他に、竹中直人さんの秀吉もそうですが、山本耕史さんの土方歳三もこれで何度めなんだろう?と思いつつ、土方がいるならやっぱり近藤局長も必要だよなーとか、秀吉に柴犬に変えられてしまった綱吉公を連れた吉宗公が西郷さんに見えるとか、色々思ったことはありましたが。
単なる笑える映画として見るだけではなくて、日本人として、政治の問題というか国や社会の問題について、色々考えるきっかけになる映画だとも感じました。
こういう映画とか、サブカルチャーという形で、笑いを交えて政治や社会について疑問を投げ掛けたり、問題提起する、ということが日本人的な政治との関わり方なんじゃないのかな?とこの映画を見て感じました。
パリ五輪の開会式やアメリカの大統領選挙についての報道を見ていまして、日本人は政治に無関心だと言う人々が引き合いに出す国の人々が、本当にちゃんと自分達の国や社会を健全に運営できているかというと、決してそうではないよね?と感じましたし。
抗議デモを起こすとか、居酒屋で政治についてディベートすることだけが、果たして政治に関与することだと言えるのかどうか?と疑問に感じました。
私的には、政治について関心を持つということももちろん大事なことではあるのですが、例えば日本の食糧の自給率の問題や環境汚染の問題、エネルギー問題なんて、私が小学生の時の社会の教科書や参考書にもしっかり載っていたことなのに、それから40年も経った現在、それらの問題が解決に向かっているかというと決してそうではなく。
自給率の問題なんかは、むしろ無為無策のまま放置されて、かなり悪化しているじゃないか!?と、思います。
少子化や男女平等の問題にしても、私が中学生の頃に社会の授業で習った筈ですけれども。
確か、高校の頃にマスコミで取り沙汰されたアグネス論争で、職場への託児所設置を日本の社会に訴えかけていたアグネス・チャンさんに林真理子が横槍を入れたことが、現在の少子化の元凶だったのではないか?と、私は思います。
そういう日本の社会の現状を鑑みるに、政治よりも社会の方にむしろ関心を向けるべきではないか?と思いました。
どうして日本人は社会問題に対してこうも関心が薄いのか?ということについて考えた時に、高校受験や大学受験の時に、英語や数学の点数や成績ばかりが重視されて、社会系の学科、特に政治・経済が受験科目にすらなっておらず、勉強しても役に立たないから、と軽んじてしまう傾向が強いせいだということに気がつきました。
日本の教育のこの風潮は、私が高校生の頃から既に始まっていまして、私の母校の先生方の中にはそのことを危惧されている先生もおられましたし、大学時代の友人にも何人かおりました。
それも、日本の国の中枢にいる人達が好き勝手するために、社会に関心を持って、社会のために働くことを志す人材を失くしてしまおうと意図してやったことなんですが。
私もこの年齢になってやっとそのことに気がつくようになりましたし、そこにたどり着くまで、進学に、就職に、仕事に、とにかく挫折を経験しました。
これから、自分はどう生きたら良いんだろうか?という私の疑問に対して、この映画が答えの一つを示してくれたんじゃないかな、とも思いました。
今年のこの殺人的な暑さを凌ぐためにも、映画館は絶好の場所だと思いますし、1日とか水曜日とか、映画を安く見る裏技は色々ありますので、映画館へ涼みに行くつもりで見に行って欲しい映画だなと思いました。