先週、↓の記事で厨房のありすについて、改めてじっくり語りたい、と書いてから一週間以上経ってしまいました(^∀^;)
廉くんがこのドラマに出演する、という情報を聞いて、どんなドラマなのか?と、テレビ情報誌の1月スタートの連ドラ情報のページで読みまして、自閉症の料理人の主人公が門脇麦さんで、主人公のお店で住み込みで働く訳有りな青年が、廉くんだとのことでした。

主人公が知的な障害はなくても、自閉症スペクトラムとのことなので、興味深い内容だと思いまして、息子も一緒に家族で見よう、と思いました。

それで、初回から毎週、録画して見ているのですが。

私個人的な感想としては、廉くんはおかえりモネのりょーちん+法廷遊戯のセイギ÷2という感じです照れ

視線と表情で多くを物語る、廉くんの演技は、このドラマでも高く評価されてますね(*゚∀゚*)

うちの息子がお世話になってる放課後デイに、こういう職員さんがいてくれたらなぁ~、と思います( *´艸)

何か事情を抱えた青年だということは、初回から何となく匂わせているのですが、主人公の自閉症特有のこだわりだとか、不測の事態に遭遇した時のパニック状態に対しては戸惑ってはいるものの、人生で初めて障害者と接した健常者、という感じがしなくて、あらかじめ何らかの形で自閉症だとか発達障害というものについての情報を得てはいたけれども、予想を超えていたので戸惑っている人の反応、という印象を受けました。

昔、学校の同じクラスに似たような障害の子がいたとか、実際に発達障害の人と多少は交流を持ったことがある人の反応、というように感じました。

廉くん演じる倖生が抱えている事情については、次回から本格的に表面に出てくると思いますが。

同性愛者の問題やらミステリー要素というような色々なファクターを詰め込み過ぎ、という印象がありまして、主人公の父親というか養父が大学教授、という設定は良いのですが、ゲイという設定やありすの実の母親が亡くなった経緯についてのミステリー要素は必要なのかな?と感じるところがありました。

自閉症スペクトラムで生きづらさを抱えつつ、周囲の人々から支えられて健気に生きている主人公と、何らかの事情があって心の傷を抱えた青年が出会って、共同生活を送ることによって癒されていく、というストーリーで良かったと思うんですけれどもね。

まあ、そういうストーリーだと、どっかで見覚えがあるドラマになってしまう、ということでこういうストーリーになってしまったのかな?と思いました。

主人公のお店が、特に決まったメニューがなくて、お客さんの舌診でお客さんの体調に合った料理を出す、というコンセプトは面白い、と思いましたが、自閉症についての理解を啓発する、という点については草彅くん主演のドラマの僕の歩く道だとか、アタルのちょこざいくんのような、高機能自閉症の一般的なイメージかな、という感じで、ちょっと物足りないかなあ…、というのが、正直な感想です。

息子の成人後の生活をイメージする手がかりとして見るという点では、昨年の24時間テレビで放送された

の方が良かったかなと思います。


それから、主人公を親身になってサポートする幼なじみの前田あっちゃんが良いです( ゚∀゚)


育休刑事の主人公の姉の監察医役も良かったですが、ああいう、多少端迷惑でも騒がしくても、言いたいことをはっきりと言うキャラがあっちゃんには合ってるんだな、と感じました。


それから、倖生の亡くなった父親が主人公の養父の元カレだった、という設定がこのドラマではかなり重要な要素になっているようで、どういう経緯があったのか?ということは、次回以降明らかにされていくようなのですが、その役の竹財輝之助さんは、最近、イケオジ俳優と言われて人気が急上昇して、鎌倉殿の十三人で伊東祐清役やってましたが。


私個人としては、デビュー作の仮面ライダー剣の虎太郎とか、砂時計の大吾のイメージが強いですが。


砂時計といえば、原作者の芦原妃名子さんが作品のセクシー田中さんがドラマ化で原作を改変されたことによる心労が原因で亡くなられたこと、大変悲しく、残念に思います。


砂時計はドラマも原作も大好きだっただけに、今回のトラブルのことを本当に悲しく思うのですが、昨年見た法廷遊戯が監督が原作を非常に大事にされていて、脚本家の方が原作者と丁寧に話し合いを重ねて脚本を執筆されていたことをパンフのインタビューで語っておられたり、最近見た身代わり忠臣蔵に至っては、原作者が自ら脚本を担当していることから、映画では、原作者の意向を尊重して丁寧に製作されているのに対して、テレビドラマが雑に作られているから起こったことなのかな、と感じました。


テレビドラマは、スポンサーの意向だとか出演者の所属事務所の意向が、監督や原作者の意思以上に重んじられる風潮が強い、という事情がありまして、主演俳優の所属事務所が売り出したい若手俳優を出演させて、原作やプロデューサー、ディレクターのプランでは、さほど重要ではなくて、出番が少ない少ない登場人物が、所属事務所の意向で出番を増やされることになったり、また、スポンサーのCMの出演者が同様に出番を増やすように圧力がかかったり、というようなことが起こってしまう、ということが、原作の設ストーリーや設定が改変される原因の一つになっているのではないのかな、と思います。


昨年、ジャニーズの性加害をテレビ局が見て見ぬふりをしたことが問題となりましたが、今回マンガや小説の実写ドラマ化の問題も、根っこに共通するものがあるように感じました。


今回、こういうことが起こったということは、昨年のジャニーズ性加害問題が表面化した時に、改めるべきところがうやむやにされて改善されていなかった、ということではないのかな、とも思います。