ここしばらく仕事意外の本はほとんど読めませんでした。
が、毎週のように本になる以前の熱い合評用原稿を数々読むことができました。
まだあと一、二週間この日々は続くし、年末もいろいろ読めそうだし楽しみです。
おかげで、みなさんの思いやパワーに触れることができて、元気がでました。
ちょっと風邪気味ですが……
最近読んだ本。
『唐木田さんち物語』いとうみく(毎日新聞出版)
昔、5人の主人公が活躍する話を書いたら「多すぎる」と言われて、それ以来登場人物が多い話はトラウマなんですね。
しかしこの話は8人きょうだいの話!
収拾がつかなくなるのでは、と読み始めたら、そんなことはありませんでした。
四男の一人称で、そして、彼が家族をしっかり見ているんですね。よく言われることばかもしれませんが、「人が書けている」。
この家族がさらに大家族になっていく話、熱いです。
『レイナが島にやってきた!』長崎夏海(理論社)
こちらは大家族とは逆に、施設からひとり、南の島の里親のもとにやってきたレイナをめぐる話。
この子が、おもしろいけど、マイペースで我を通す子で、どうしても好きになれないんですね。
けれども、元から島にいる主人公の子は、なぜレイナがそんなことをするのか? を知ろうとします。自分からいろいろ動きます。
あきらめないで人をわかろうとする努力って、温かく、大事だと思い、いろいろ考えさせられました。
『名作転生3 主役コンプレックス』田丸雅智、石川宏千花、栗生こずえ、小松原宏子、巣山ひろみ、せいのあつこ、北野勇作、子狐裕介、田中啓文、小島水青(学研プラス)
実力派のショートショート書き、ファンタジー書きによる、おとぎ話や古典を原作としたアンソロジー。
途方に暮れている浦島太郎の前にピーターパンがあらわれたり、白雪姫が自分の美しさに自信を失ったり。
それぞれの作家のアイデアが楽しい一冊でした。シライシユウコさんの絵も素敵です。
