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じゅげむのブログ

読書と日々の生活

『ガラスの梨 ちいやんの戦争』越水利江子(ポプラ社2018/7)

 

ガラスの梨。そんな夏らしく、どこか郷愁を誘う題名を持った本のご紹介です。

 

最近、伯父から、曾祖父が戦争中室蘭の大叔父のところに身を寄せていたときに米軍の艦砲射撃に遭い、赤い布団を背負って逃げたところ(目立ってしょうがない!)、艦載機の機銃掃射の的になって危ないところだったという話を聞きました。日本のだれもが戦争の記憶と関わっているのだと、改めて思いました。

 

この本は、作者の母をモデルとした子が主人公の、作者へとつながる戦争の話です。
大阪に住むひとつの家族が、否応なく戦争に巻きこまれ、どん底にたたき落とされます。
ことさらにドラマチックというわけではなく、ストーリーはたんたんと進むように見えますが、描写はとぎすまされていてリアルで、目を覆いたくなる場面もあります。
そんな中でも、自分を失わず自分なりに考え続ける主人公や家族に、引きつけられます。
自分がそのような目に遭ったときに自分を保てるか。そのような状況になるまえに、避ける努力ができるのか。改めて考えさせられました。

 

戦争はどのようなものだったか、知るために。そして、自分の今生きている世界とどうつながっているか考えるために。何度も読み返したい一冊です。
 

豪雨があり……そして猛暑

 

心が落ち着かない日々です。

 

なかなかブログが書けませんが、読んだ本もあるので、少しずつ書いていこうかと思います。

 

 

『人体600万年史 上下』ダニエル・E・リーバーマン 塩原通緒訳(ハヤカワ文庫NF2017/11/21)
人類はなぜこのような体の構造になったのか? なぜこのような病気に悩まされるか? を解き明かす。進化を詳細に見ていく上巻は難解だが、病の原因に迫っていく下巻は大変興味深かった。人類の体が、どのように生活するようにできているのか、よくわかります。
裸足で走り、狩りをして、繊維質の食べ物をいっぱいとる。どこまでその理想に近づけるのだろうか。
 

最近見た映画

 

「恋は雨上がりのように」
眉月じゅん原作のマンガの映画化。(未読)
けがのため陸上を休部中の女の子が恋している相手は、ファミレスの45歳の店長だった……
この二人がくっつくことはないと事前に知っていたので、どう店長が女子高生をかわすが興味があったが、そんなことより、実際に走り出したくなるような映画でした。自分の本当にしたいことはなにか、考えさせてくれるような。主演小松菜奈の強い目もいいが、弱々しい中にも一線を引き続ける店長を演じた大泉洋もさすが。
 

せっかくの夏至ですが、体力回復もろもろで家の中に(^^;)

本を読みたいのですが、なかなかひまがありません。

 

朝のドラマ「半分、青い。」がただ楽しいだけじゃなく、いろいろささってきます。

マンガ家という機械になりたくない、人生を楽しみたい(意訳)というユーコに対し、機械と違って作品は人によって違う。作品は人生を超える、秋風先生のような作品を描いたとき、世界は私のものになる、というスズメ。

これってどちらの意見もわかるんですよね。

人生を捧げなければ生み出せないものはあるけれども、生み出せたからといって、その人が幸せかどうかはわからない。

部活動をしているとき、より向上するために必死に練習する派と、仲良く楽しめればいい派に分かれて対立したのを思い出しました。(ちょっとちがうか)

 

最近読んだマンガ

 

『統合失調症日記』木村きこり(ぶんか社2018/4/10)
統合失調症のことってよく知らない! と思い目に付いたので買ってみました。
幻覚、幻聴に苦しめられ、おかしな行動をとってしまうメカニズムがよくわかります。人によっていろいろと違うようですが。そして、ただおそろしいだけのものではないということもわかりました。

 

最近見た映画

 

『万引き家族』
出てくる役者さんがみんないいです。子役の城桧吏さんの演技、安藤サクラさんの見せる母親としての表情が特によかった。血が繋がっていてもいなくても絆はもろいもので、それだけ貴重なのだな、というのが感想でした。ただ、万引きするときあんなことしてたらすぐわかるのでは(^^;)