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じゅげむのブログ

読書と日々の生活

2019年が終わろうとしていますが、今年は本も映画も思うように読んだり見たりすることができませんでした……

忙しいのもあるし、SNSに時間をとられたりして。

来年はゆっくりと物語をたのしみたいです!

 

先月読んだ本。

 

『アドリブ』佐藤まどか(2019/10/30あすなろ書房)

舞台はイタリア。15歳の日本人、ユージは後期中等教育校に通いながら、国立音楽院でフルートを学ぶ。伸び悩み、家計が苦しくて新しいフルートも買えず、将来の展望が見えなかったユージが、まわりの助けを得て成長していく物語。

 

あらすじにしてしまうと簡単だけど、どの登場人物も実によく書けていて、本当にいるのではないかと思えてくる。特に、ユージの先を行くテクニシャン、サンドロは鼻持ちならず、しかし人間くさい男として描かれていて、特に印象に残った。遠いイタリアの話なのに、まるで目の前で起こっているかのように感じられる描写力。さわやかで、感動的だった。

 

 

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ようやく、気候も安定していい季節になったような気がします。

やり残していることはいろいろあるけれども……

 

最近読んだ本。

 

『あした、また学校で』工藤純子(講談社)

一将の弟、将人は、大縄跳び大会に熱心な教師荻野に怒られて、泣いてしまう。先生に意見しようと思っても言えずにもやもやする一将。その事件を代表委員会に持ち込む、正義感の強い咲良。経済的なハンデのために「持てる者」咲良を嫌い、いい面も持つ荻野を擁護する梨沙。PTAで将人の問題を持ち出すも、まったく相手にされない将人の母、祥子。PTA会長の息子だが、父母の離婚に悩まされる博樹。なんでもおしつけられてると思い込み、職員室でもいらいらしている荻野。
さまざまな視点が、めまぐるしいといってもいいほどに変わりますが、とても読みやすく、しかも話者の思いにすなおに入っていくことができます。PTAなど、自分とはまったくかけ離れた世界ですが、リアルさを感じました。
意外ななりゆきもあり、問題の大縄跳び大会が物語の収束点となります。
「こんな風にいくわけない」「まだまだここから」という意見もあるかもしれません。
でも、物語の彼らは、そして読者は、次に進むためのなにか、ヒントのようなものを、感じられたはずです。その力が秘められたさわやかな物語でした。「学校は、だれのものか」とふらりと問いかける橋本先生、いい味を出してました。

 

 

 

朝ドラ「スカーレット」

戸田恵梨香さんは大人役としての印象が自分の中で定着してしまったので、若い役をやるのはどうなんだろ……

と思ってやや敬遠気味でしたが

毎回おもしろい(^-^)

理不尽な貧困の中(父親は根はいい人ではあるけどなんだかんだとひどい……)有効な解決策もない中、必死に生きていく。

でも主人公は笑ってる。泣きながら笑ってる。しみじみとします。

 

最近読んだ本。

 

『きみひろくん』いとうみく(くもん出版)

 

「できる子」きみひろくん。
けれども、かれはぼく、ともきにだけすぐわかるうそをつくのでした!
ゆうとうせいのきみひろくんがあまえられるのは、ぼくにだけなのか、とほほえましくなります。
それが度をこすと逆にきらわれそうな気がしますが、やさしくうけとめるぼくこそ、じつにいい子だなと、心がじんわりとあたたかくなります。
ともきはきみひろくんのうそを信じ(るふりをし)てふたりでいっしょに夜のどかんの中に入っていく。いったいそこにはなにが待っているでしょう。
わたしたち大人も、あの、やさしいけれどもちょっと苦い時代に帰っていける、そんな話でした。