こんにちは。

福岡市早良区選出の福岡県議会議員 後藤香織です。


本日、一般質問を行いました。
「弱視」とは、視覚が発達する過程で何らかの原因で発達が妨げられた「視力の未発達」の状態で、約 50 人に 1 人程度と言われています。
視力が発達する時期にめがねを常用するなどの治療で多くの場合は、就学時までに視力が回復する、つまり、治療が可能であり、3歳児健診で発見し、小学校入学までに治療を行うことが非常に重要です。
これまでの本県の3歳児健診での視覚検査は、自宅で、保護者が絵指標(写真2枚目)を用いた1次検査をし、そこで再検査を判断した場合に、健診会場にて、絵指標を用いた2次検査をするというのが基本です。
私自身も3度行いましたが、保護者の判断や絵指標では、検査の精密さに欠けると実感しており、多くの保護者からも同様の声を聞きました。また、弱視にきづかなかった、と責任を感じる保護者もおり、3 歳児健診の眼科検査の仕組みの変更が必要だと考えます。
そこで、弱視等の検出に有用な屈折検査機器(例・写真3枚目)の全県下への導入と、要精密となった子どもを確実に治療に繋げるための取組について、知事に聞きました。

知事からは、屈折検査機器の導入について、現在、54市町村において導入されており、残り6市町についても、今後、導入する意向が示されていること、
一昨年度の3歳児健診視覚検査では、要精密となった幼児1,924名のうち、精密検査を受診した幼児は1,345名で、受診率は69.9%であり、県では、市町村母子保健担当者を対象とした研修会等において、
・要精密児の保護者に対して、チラシなどを用いて、視覚の発達や早期治療の重要性を説明
・精密検査受診が可能な医療機関のリストの提示
・未受診の保護者に対する手紙や電話による勧奨
などの受診率が高い市町村の事例を紹介して、実施を促すこととしているが、
新たに、今年度から、県が発行する母子健康手帳別冊(写真4枚目)や福岡県にこにこ家族づくりポータルサイト通称「にこぽ」などを活用して、早期に治療すれば視力が回復することなどを周知することとし、これらを通じ、受診率の向上に取り組んでいく。
との答弁がありました。

約50人に1人といわれる子どもたちの目の疾患の発見の精度を高め、治療につなぎ、より多くの子どもたちの視力が回復するしくみづくりに今後も取り組んでまいります。