福岡県議会12月定例会にて一般質問をいたしました。
テーマは「AYA世代のがん患者支援について」でした。
AYA世代は主に15~39歳の年代をさします。
本年10月に、このAYA世代のがん患者のうち、20~39歳のがん患者の約8割を女性が占めると発表がありました。
今回はAYA世代のがんの中でも、女性特有のがんである乳がんと子宮頸がんに注目して、その患者の支援について質問をしました。
いつものことながら長いです・・・
がんによる死亡率を低下させるためには、検診の受診が欠かせないですが、福岡県では、2016年のデータで、乳がん検診受診率が40.9%で全国38位、子宮頸がん検診受診率は37.9%で全国44位と大変低い結果となっています。
そこで、検診受診率の向上について ①無料クーポンの利用状況 ➁無料クーポンの活用も含めた検診受診率向上のための具体的取組について ③がん検査における最先端技術の導入についてなど質問をしました。
①無料クーポンの利用状況については、20歳で子宮頸がん検診、40歳で乳がん検診の無料クーポンを市町村が配布していますが、H30年度のその利用率は子宮頸がん検診11.8%、乳がん検診が24.3%と低い状況にあることが明らかになりました。
②この低い状況に対して、向上のためどのような具体的な取り組みをしてきたのかについては、利用率の高い市町村は、クーポン未使用者への再勧奨や、女性スタッフのみで検診を行うレディースデーなどが設けられており、県ではこのような優良事例を情報提供するなどの働きかけや県内どこの検診機関でも利用できる広域的な体制づくりをしている、などの答弁をいただきました。
しかし、これまで県議会でも検診受診率の改善が何度も問われてきたにもかかわらず、依然として低いのが現状で、AYA世代のがんの早期発見のためにも、これまで以上の取り組みを行い、向上に努めることを要望しました。
③最近ニュースにもなった九大発ベンチャーの(株)ヒロツ・バイオサイエンスが開発中の線虫がん検査「N-NOSE」は尿1滴でほぼ全身の15種類のがんのリスクが約9割判定できるとされており、誰もが簡単に検査ができるこの技術が導入されれば検診受診率の向上が期待できることから、その実用化にむけた県の支援についてお伺いしたところ、H28年度から実証試験への支援などを行っており、来年1月には実用化の見込みであるとのことでした。
今後も注目したいと思います。
また、AYA世代は、学業、進学、就職、結婚、出産、子育てなどの様々なライフイベントに直面しており、その年代ならではの悩みを抱えています。
高校生や大学生は学校のことが、働く年代の方にとっては仕事が、治療中の大きな課題であることがわかっており、仕事、学業と治療との両立支援についてもお聞きしました。
この他にも、今年度8月より県は、AYA世代の妊孕性温存治療を行う患者に対する助成を新規事業として始めています。
今回感じた他の課題についても引き続き、調査を進め、次はさらに踏み込んだ質問をしたいと思います。

テーマは「AYA世代のがん患者支援について」でした。
AYA世代は主に15~39歳の年代をさします。
本年10月に、このAYA世代のがん患者のうち、20~39歳のがん患者の約8割を女性が占めると発表がありました。
今回はAYA世代のがんの中でも、女性特有のがんである乳がんと子宮頸がんに注目して、その患者の支援について質問をしました。
いつものことながら長いです・・・
がんによる死亡率を低下させるためには、検診の受診が欠かせないですが、福岡県では、2016年のデータで、乳がん検診受診率が40.9%で全国38位、子宮頸がん検診受診率は37.9%で全国44位と大変低い結果となっています。
そこで、検診受診率の向上について ①無料クーポンの利用状況 ➁無料クーポンの活用も含めた検診受診率向上のための具体的取組について ③がん検査における最先端技術の導入についてなど質問をしました。
①無料クーポンの利用状況については、20歳で子宮頸がん検診、40歳で乳がん検診の無料クーポンを市町村が配布していますが、H30年度のその利用率は子宮頸がん検診11.8%、乳がん検診が24.3%と低い状況にあることが明らかになりました。
②この低い状況に対して、向上のためどのような具体的な取り組みをしてきたのかについては、利用率の高い市町村は、クーポン未使用者への再勧奨や、女性スタッフのみで検診を行うレディースデーなどが設けられており、県ではこのような優良事例を情報提供するなどの働きかけや県内どこの検診機関でも利用できる広域的な体制づくりをしている、などの答弁をいただきました。
しかし、これまで県議会でも検診受診率の改善が何度も問われてきたにもかかわらず、依然として低いのが現状で、AYA世代のがんの早期発見のためにも、これまで以上の取り組みを行い、向上に努めることを要望しました。
③最近ニュースにもなった九大発ベンチャーの(株)ヒロツ・バイオサイエンスが開発中の線虫がん検査「N-NOSE」は尿1滴でほぼ全身の15種類のがんのリスクが約9割判定できるとされており、誰もが簡単に検査ができるこの技術が導入されれば検診受診率の向上が期待できることから、その実用化にむけた県の支援についてお伺いしたところ、H28年度から実証試験への支援などを行っており、来年1月には実用化の見込みであるとのことでした。
今後も注目したいと思います。
また、AYA世代は、学業、進学、就職、結婚、出産、子育てなどの様々なライフイベントに直面しており、その年代ならではの悩みを抱えています。
高校生や大学生は学校のことが、働く年代の方にとっては仕事が、治療中の大きな課題であることがわかっており、仕事、学業と治療との両立支援についてもお聞きしました。
この他にも、今年度8月より県は、AYA世代の妊孕性温存治療を行う患者に対する助成を新規事業として始めています。
今回感じた他の課題についても引き続き、調査を進め、次はさらに踏み込んだ質問をしたいと思います。
