こんにちは。
福岡市早良区選出の福岡県議会議員 後藤香織です。

先週末、2日間にわたって開催されたシンポジウム「共生をイノベーションする〜まちづくりとEBPM」にパネリストとして参加しました。
EBPMとは、evidence-based policy makingの略で、エビデンスに基づく政策決定のこと。
政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づくものとすることで、総務省も推進しています。

私は1日目のパネル「共生社会とEBPM」では「外国にルーツを持つ子どもへの教育支援の現状と課題」について、報告をしました。
福岡県からも、医療指導課の安成係長から、全国的にみても充実している、本県の医療通訳サービスについての報告がありました。
地域連携とイノベーションでは、春日市選管と福岡女学院大学の共同研究「若者の主権者意識と投票行動の活性化について」報告がありました。

2日目の中高生の研究発表では、リンデンホール中高等部の中学3年生による「オーガニックランチプロジェクト」、長崎県立諫早高校2年生の「子ども食堂と貧困問題」の報告は、特にすばらしかったです。

私は、最後の総括パネルディスカッションにもパネラー参加させて頂きました。
EBPMは適した領域があり、価値対立があると適さないとされますが、まさに政治・議会では、価値対立が常にあります。
そんな中、大きな声だけでなく、いかにサイレントマジョリティの声を集めるか、を考えさせられました。
また、例えば、選択的夫婦別姓だって、結婚を考える世代では、容認する意見が多いにも関わらず、実現しない。
こういった根拠があるにも関わらず、政治的な価値対立によって実現しないものを実現し、市民の思いにより近い社会を作っていくためには、これからEBPMの考えを中心とした政策決定・立案が大切だと感じました。
今からデータ爆発の時代がやってきます。
私たちは、間違った情報に惑わされず、使いこなす必要があります。
福岡県の報告を主に載せましたが、どの講演、パネルも勉強になることばかりで、大変刺激を受けました。

九州大学大賀先生、事業構想大学院大学若林先生をはじめ、2日間、お世話になった諸先生方、本当にありがとうございました!
またお会いできるのを楽しみにしております。