こんにちは。
福岡市早良区選出の福岡県議会議員 後藤香織です。

子育て支援・人財育成調査特別委員会で、石川県・富山県の先進的な取組を行っている企業3社と石川県の子育て支援、少子化対策について視察しました。

●いしかわ子ども交流センター
((公財)いしかわ結婚・子育て支援財団)
財団がセンターを拠点に様々な結婚・子育てを社会全体で支えるしくみづくりを行っています。
子ども交流センターは3ヶ所あり、県の児童館として、コロナ前までは毎年10万人の子どもたちが利用しています。
その他、育児用品リサイクルショップ開催、男性の子育て促進企画、プレミアムパスポート、「あいきゅん」による結婚支援など、複合的な支援が行われていました。
個人的には、自分の親世代との認識の違いが苦しい時もあったので「いしかわまご育てガイドブック」が良いなぁと思いました。

●株式会社コマツ製作所・こまつの杜
経営計画の中にダイバーシティ&インクルージョン(D&I)重点活動を明記し、推進し、多様性に富む人材により、イノベーションの創出につなげています。
女性が働き続けられる環境→活躍し続けるための環境整備に価値観を転換し、仕事支援により、女性、LGBTQ社員を含めたD&Iリテラシーの向上などを図っていました。

●丸文通商株式会社
失効有休休暇積立制度、オンラインカウンセリングサービスなど、福利厚生が多様で充実しています。
特に、国の育児休業給付金に上乗せする形の育児休業取得奨励金により、男性の育児休業取得が2018年まで0だったのを、直近2年間で12名の取得に繋げています。
また、女性の一般職から総合職への転換制度や女性のみの課を作るなど、女性の活躍推進に取り組むことで、新卒採用などリクルート面でも成果が出ているとのことです。

●立山科学株式会社
女性社員は全体の2割。
社長が女性社員から、両立の大変さを涙ながらに聞き、これは富山県の、日本の課題だと感じたことがきっかけで、女性活躍推進と働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
特に、上司の理解が大切と、経営層の研修会などを実施、待機児童対策の企業主導型保育所の利用契約、総務部の中に両立コンシェルジュの役を設けるなど推進体制を作っています。
20年以上前から産休育休復帰100%で、男性育休については、取得率41%で、その半分以上が1ヶ月以上取得しています。

3社とも、両立支援、男性育休の取得推進などに対し、負担ではなく、投資として実施されており、そのことが会社にとってプラスになるという考えで、経済効果にも表れていると思います。
大企業を中心に、子育てと仕事をしやすい両立支援は進んでいますが、中小企業では難しいのも現実だと思います。
今回の視察を参考に、福岡県内でも推進体制を進め、活かすために、当事者・経験した身としてさらに頑張りたいと感じた大変有意義な視察でした。