こんにちは。
福岡市早良区選出の福岡県議会議員 後藤香織です。

昨日9/20の一般質問の2つめのテーマです。

⚫️困難を抱える子どもへの支援について
新聞でも取り上げられることが増えた「警固界隈」の子どもたちへの支援について質問しました。

近年、子どもたちを取り巻く環境は大きく様変わりしました。少子化の影響で社会の中でますますマイノリティとなり、家族形態も変化しています。
日本財団によると、困難に直面する子どもは延べ学年の3人に1人、複数の困難を抱える子どもは約8割といわれており、子どもたちの抱える問題も複雑化・多様化してきています。
家庭や学校などで居場所のない中高生が、東京・歌舞伎町の「トー横」、大阪・ミナミの「グリ下」、そして、本県の警固公園に、SNS等を通して、つながりを求めて集まっています。
警固公園でも、他の場所と同様に、未成年の飲酒や喫煙、自傷行為、パパ活や市販薬の過剰摂取、いわゆるオーバードーズが散見されます。
警固公園で夜回り活動を通して、アウトリーチでの支援・見守りを行うNPO法人あいむの聞き取りアンケートの結果、この「警固界隈」といわれる子どもたちは、約35%が発達障害、約20%は精神疾患があると回答しており、6割が生きづらさがあると答えています。
児童相談所から家庭に戻り、なお家庭不和となった子どももおり、社会的養護の既存の支援の枠から外れたり、または、既存の支援を拒む子どもがいるのも現状です。
こういった生きづらさや困難を抱える、居場所のない子どもたちが、犯罪に巻き込まれることも、する側にもならず、安心できる居場所や就労支援などで自立へとつなげ、自分らしく生きていくことが重要だと考えます。
そしてそのためには、予防的支援と重層的な支援・横の連携が欠かせません。
この観点から、子どもたちの現状把握について、早期支援、特に居場所づくりについて、若年女性への支援について、質問しました。

国では、子ども家庭庁が創設され、「誰一人取り残さず、抜け落ちることのない支援」や「こどもや家庭が抱える様々な複合する課題に対し、制度や組織による縦割りの壁、年齢の壁を克服した切れ目ない包括的な支援」を今後のこども政策の基本理念に掲げていますが、現状、県では、なかなか組織を超えた新たな取組の難しさを実感したところです。
困難を抱える子どもや若者が、誰一人取り残されることなく包括的な支援をおこなっていただくよう、組織を超えた連携や「校内居場所カフェ」といった予防的支援の強化を要望しました。

質問・答弁の全文はこちらからご覧下さい。