総務企画地域振興委員会で鹿児島・熊本へ視察に行きました。

○益城町・平成28年熊本地震後の防災対策

ご存知の通り、平成28年熊本地震では、益城町は2度に渡る震度7の地震により、直接死20名、震災関連死25名、重症135名、住家の98%にあたる10,584棟、町有施設58施設中48施設が被災するなど、甚大な被害が発生しました。

現在では、インフラ等の復旧は多くが完了し、生活再建を支えるための災害公営住宅の整備も終わり、土地区画整理事業をはじめとする将来を見据えた新たな街づくりも着実に進めています。

震災直後は損傷により機能不全に陥る中、人や物資が押し寄せて混乱を招きましたが、被災自治体として検証を重ね、防災体制の強化に向けて様々な取組を実施しています。

実情に応じた防災訓練の必要性から、抜き打ち参集訓練や自主防災組織の再編成などの取組について伺いました。

また、仮設住宅を見学し、入居者の状況などをお聞きしました。

時が流れ、報道等がなくなると、終わったことのように感じることもあるかと思いますが、被災地の復旧復興に終わりはないことを改めて実感しました。


○熊本県・AIチャットボットを活用した子育て相談システム

総務省の優良事例に取り上げられた都道府県レベルでは全国初の取組で「聞きなっせAI くまもとの子育て」をLINEで友だち追加することで、熊本県内全45市町村の子育てに関する情報や、一般的な子育ての悩みに答えてくれるシステムです。

子育て応援の店の検索機能もついています。

県(行政)が行うことで
・正しく、新しい情報を利用者がすぐに入手できる
・プッシュ配信を利用して、情報を届けることができる
・相談対応の低コスト化・効率化による質の向上
・市町村の情報を比較でき、全体のボトムアップにつながる

など、様々なメリットをお聞きしました。

昨年8月にスタートし、登録者は現在3000名ほど
1万人利用増を目指しているとのことでした。

利用者にとっても大変良いシステムですね。

また、熊本県議会の議場も見学しました。

議長席の後方には、モニターが設置されており、質問時に関係資料をパソコンから映すことができるそうです。

傍聴者の方々へのわかりやすさを向上するために福岡県議会でも導入できたらと思います。

※マスクは写真撮影の時のみ外しました。