こんにちは。

福岡市早良区選出の福岡県議会議員 後藤香織です。

2020年6月定例会にて、コロナ禍で浮かび上がった
「非正規雇用労働者、フリーランスに対する支援」
「未成年の予期せぬ・望まない妊娠の防止」
この2つの課題ついて質問をしました。
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①「非正規雇用労働者、フリーランスに対する支援について」

コロナの影響で非正規雇用労働者やフリーランスなどの就労に対する不安定さが一層露呈しました。

実際に、5月末に発表された2020年4月分の労働力調査によると、就業者数は全体で6,628万人と前年同月に比べ、80万人の減少。実に88か月ぶりに減少となりました。

男女別に見た場合、男性は27万人の減に対し、女性はおよそ2倍の53万人の減となっています。

さらに、正規雇用の職員・従業員は63万人増加しているのに対し、フリーランスを含む自営業主・家族従事者は32万人の減、非正規雇用労働者に至っては97万人も減少し、正規雇用とそうでない者の格差が浮き彫りとなりました。

そこで、非正規雇用労働者・フリーランスへの支援の現状を確認し、フリーランスと業務委託契約を結ぶ企業の果たすべき役割を強化するなど、フリーランスの方へのセーフティネットを整えていくよう、フリーランスの方々の地位向上を要望しました。

私の質問と知事答弁の全文はこちらです↓
https://www.gotokaori.com/2020/06/18/2020年6月定例会-一般質問-非正規雇用労働者-フリーランスに対する支援について/
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➁「未成年の予期せぬ・望まない妊娠の防止について」

新聞等の報道でコロナ休校により未成年の妊娠相談が増えていること、20歳未満の未成年は59%と約6割が人工妊娠中絶を選択していることを受け、未成年の妊娠の現状について質問しました。

思いがけない妊娠や子育てなどの相談窓口である「にんしんSOSふくおか」では、本年3月から5月に、妊娠に関する相談を行った308名のうち、10代は109名で、昨年同期の1.4倍に増えており、その多くが、生理の遅れ、妊娠検査薬の判定結果についての疑問等、妊娠したのではないかという不安と関連した内容であったこと。

10代の人口妊娠中絶率は、本県議会で初めて取り上げられた2015年度のデータ以降、少なくとも4年連続でワースト1位であることが明らかとなりました。

特に最新の2018年度のデータでは本県が突出しており、実に1000人に8人となっています。

日本の現状の学習指導要領による性教育の考え方は、性行動が活発になる前に正しい知識を教えることが子どもの心身を守り、性感染症も防ぐという国際的な考え方(ユネスコが示した包括的性教育の国際ガイダンス「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」)とは大きくずれています。

一方、現代の若者はその多くがインターネットから性に関する情報を得ており、性に関する間違った情報を得てしまっている可能性も十分に考えられます。

正しい情報を知らないまま、フェイク情報、性差別的・暴力的な性描写などに翻弄されたり、JKビジネスやアダルトビデオなどの性売買も横行する中、消費される商品としても巻き込まれかねません。

現代の未成年は様々な性的被害にあいやすい状況におかれているにもかかわらず、性について学ぶ権利が保障されていないといえるのではないでしょうか。

心身共に負担の大きい10代の人口妊娠中絶率が4年連続でワースト1位であることを踏まえても、未成年の予期せぬ・望まない妊娠を避けるためにも、また性暴力の加害者となってしまわないためにも、性行動が活発になる前に、正しい知識を得ることが必要であり、人間の尊厳を中心に置いた、学校での包括的性教育を本格的に進める時期に来ています。

今後、県教育委員会は、平成17年3月以降変わっていなかった「性教育の指導資料」を改訂します。

この指導資料改訂の際には、性に関する相談窓口を掲載して、指導教員より児童生徒へ周知することや、「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」に基づき、県教委だけでなく、性暴力被害者センターふくおかや本県男女共同参画推進課(デートDV)、生活安全課(性暴力根絶条例)などがこれまでに取り組まれた知見をもとに部局横断的に改訂に取り組んでいただくこと、
さらに、学習指導要領そのものを「国際セクシュアリティガイダンス」の内容を踏まえたものに改定するよう国へ働きかけるよう、県としての本気の取り組みを強く要望しました。

会派の議員の皆さんと一緒になり、取り組んでいきたいと思います。

私の質問と知事答弁の全文はこちらです↓
https://www.gotokaori.com/2020/06/18/2020年6月定例会-一般質問-未成年の予期せぬ-望まない妊娠の防止について/