2020.3.9 福岡県議会2月定例会 一般質問

「性暴力を根絶して、被害者も加害者も出さない社会の実現について」

主に2つの観点から質問をしました。

①「福岡県における性暴力を根絶して、性被害から県民等を守るための条例」について

令和元年度の「福岡県の性犯罪の現状」によると、
被害者は学職別で、小学生以下15%、高校生、大学生がそれぞれ12%、中学生が11%であり、
年代別では10歳代以下が被害の5割を占め、低年齢者の被害が問題となっています。

性暴力被害者支援センターふくおかでの相談者数も19歳以下が全体の約25%を占め、中学生以下の相談者は65人で毎年増加傾向にあるそうです。

この低年齢者に対する取り組みについて確認をしました。

知事からは

〇令和2年度から「性暴力対策アドバイザー」を小、中、高校などに派遣する

〇来年度は先行実施校として100校程度に派遣。性と人権、体や性の仕組み、相手への理解と尊重、性暴力および性被害の実情に関する授業を行う

〇令和4年度以降に、政令市を含む県内すべての小、中、高校などに派遣。

〇来年度から性暴力被害者支援センターふくおか内に、心理専門職を配置するとともに、全国で初めて、遊戯療法を取り入れた相談対応ができるプレイセラピールームを設置する

とのことで、福岡県の全国初のすばらしい取り組みが、一層広がることを期待しています。

➁痴漢事犯について
昨年中の痴漢行為、盗撮行為における県内の検挙件数は約370件と全国的にみても高水準で、再犯率が高い現状にあります。

痴漢事犯は電車等での乗り物内での被害が半数を超えていることから、鉄道事業者と連携した広報・啓発活動をしてほしいことや被害にあった場合の相談窓口のより一層の周知を要望しました。

特に、性犯罪被害相談電話「#8103」は「ハートさん」と言われており、この専用番号に電話をかけていただいた場合は、原則、臨床心理士が対応します。ぜひ県民の皆様にも覚えていただきたいです。

福岡県警察は性犯罪の根絶を3大重点目標の一つに掲げ、人口100万人あたりの認知件数は、9年連続ワースト2位でしたが、2019年度はワースト5位にまで改善させました。

福岡県議会の議員提案条例であるこの性暴力根絶条例を契機に、これからも被害者も加害者も出さない福岡県の実現にむけて、私も先輩方にご指導いただきながら、頑張ってまいります。

質問の全文はHPに掲載しております。
ぜひご覧ください☟
https://www.gotokaori.com/2020/03/09/2020%E5%B9%B42%E6%9C%88%E5%AE%9A%E4%BE%8B%E4%BC%9A-%E4%B8%80%E8%88%AC%E8%B3%AA%E5%95%8F/

来週3/16からは予算特別委員会も始まります。
今回も委員としてしっかりと頑張ります。