子育て支援・人財育成調査特別委員会の視察で鹿児島県に来ています。

合計特殊出生率日本一の徳之島・伊仙町、不登校支援に力を入れている鹿児島城西高校などを視察しました。


●徳之島・伊仙町

徳之島といえば…選挙…ですが(1991年の伊仙町長選挙の投票率は91.81%)今は健康・長寿と子宝の街としても有名で、空港の名前も徳之島子宝空港です。



合計特殊出生率が2期(H21.H26)連続全国1位で、H20〜24は2.81です。同時期福岡市中央区は、学生や単身世代が多いなどもありますが、全国ワースト3位の0.87です。

子どもは宝と、地域全体で育てようとする文化、有配偶者女性が働くことが当たり前で、職場の理解も得られやすい、など島に住む子育て世代のアンケート結果が出ています。

80〜89歳までの敬老祝金も高齢者自ら廃止して、子育て支援に回すよう申し出があり、子育て支援金に回しているとのことでした。

第一子出産の年齢が若く、少し古いデータですが、20代の女性の未婚率が、全国72.43%、鹿児島県 69.87%に対し、伊仙町は45.62%で、結婚している女性の割合が高いです。

離婚率も高いのですが、シングルでも育てやすい環境があり、地域全体で子どもを育てる環境が、安心して子どもを産めるのだな、と感じました。

また、闘牛文化が根付いていて、最近では、若者が島外に出ても、Uターンで戻ってくる方が増えているそうです。





●鹿児島城西高校

不登校児童を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校として文科省から特例校として指定を受けています。

この特例校は全国12校、高等学校は2校、大阪以西では唯一です。

ヘアーデザイン科、進学体育科など特色ある9学科普通科6コースと専攻科を有しており、生徒数は1251名。

普通科の中にドリームコースをH18年4月に全国で初めて設置、これまで11期生が卒業しています。

このドリームコースは、心因性の不登校生徒を対象(医師の診断要)とし、特例校の指定を受けたため、学習指導要領に定められた単位を超えて柔軟な対応を可能としました。

小中学校の基礎・基本からの学び直し、資格取得、35単位まで自宅学習支援型(一部通信制)による単位認定をし、中退学を防止する教育体系を確立しています。

これまで欠席が100日以上あった生徒もドリームコースで学んでいく中で、欠席が減り、卒業、進学と繋げることができているようです。