2015年11月10日(火)~12日(木)に、「静岡市、長野県(安曇野・岡谷市)の美術館鑑賞・取材の旅」をしました。現在、「挿絵本」の制作で忙しい中、何とか3日の時間をひねり出しました。
11月10日(火)。朝9時にレンタカーを借りて、松戸を出発。中古で買った愛車を10年位乗った後、数年前に廃車になってから、もっぱら取材などにはレンタカーを使っています。
首都高速道路・東名高速道路を通って、静岡I.Cで降りて、静岡市美術館に昼の1時に到着。ここで、絵本作家・イラストレーターで日本児童出版美術家連盟(童美連)会員の高木さんご さん、かたおかまなみ さん、すぎうらあきら さんと待ち合わせしていました。皆さんと、静岡市美術館 「ちひろ美術館 世界の絵本原画コレクション展 ・ 絵本をひらくと」 を鑑賞しました。
静岡市美術館 「ちひろ美術館 世界の絵本原画コレクション展 ・ 絵本をひらくと」
左から、すぎうらあきら さん、高木さんご さん、私、かたおかまなみ さん
静岡市美術館 「ちひろ美術館 世界の絵本原画コレクション展 ・ 絵本をひらくと」
左から、すぎうらあきら さん、高木さんご さん、私、かたおかまなみ さん
私の尊崇する赤羽末吉先生、いわさきちひろ を始め、そうそうたる絵本作家の作品群に感動しながら、3時間ほどがあっと言う間に過ぎました。特に、赤羽末吉先生の「スーホの白い馬」(福音館書店)などの原画が、本物の日本画の岩絵の具で描かれている事や、印刷で見る以上に鮮やかな発色である事に驚きました。また、かなり精緻で的確な描写をしています。印刷物(絵本)では顔彩だけで描いている様にも見え、原画の魅力が十分に発揮されていません。私がこの境地に達するのは、並大抵の努力では不可能だろうと改めて感じました。
この日は、長野県岡谷市まで行く予定だったので、早々に皆さんとお別れして(もっとゆっくり絵本談義をしたかったのですが・・・)、静岡I.Cより東名高速道路を逆戻りました。途中のガソリンスタンドで聞くと、御殿場I.Cで降りるより、富士I.Cで降りて北上した方が良かろうという事なので、富士I.Cを目指しました。ところが、途中で雨がひどいどしゃ降りになって来て前が見えないほどです。夕方5時ごろになるとあたりは真っ暗になり、この状態で岡谷まで行くのは不可能だと判断しました(事故の元です)。
5時過ぎに富士I.Cを降りて、すぐに宿を探しました。国道139号線を北上したつもりが、暗くてよく分からないままに、反対方向の沼津方面に向かっている事に途中ですぐに気が付きました。(私はカーナビを使わずに、地図と看板と勘だけを頼りに運転するので、時々こんな事が起こるのです。)折り返して再び富士I.Cの方向に向かうと、「スーパーホテル」というホテルが目に入ったので寄ってみました。ところが、本日満室という事で、近くにホテルはないかと聞くと、近くに「くれたけイン富士山」というホテルがあると紹介していただきました。
「くれたけイン富士山」はツイン部屋が空いていました。一泊朝食付で室料・一人で7300円(+駐車料500円)でした。部屋はきれいで、設備もととのっています。富士I.Cをそのまま北上していたら、安くて良いホテルがなかった事でしょうから、これは怪我の功名と言えます。ホテルの近くの「ばんからラーメン」という店で東京豚骨ラーメンを食べて、夕食にしました。雨はしとしとと、いつまでも降り続けていました。
くれたけイン富士山
明日は国道139号線を北上し、中央自動車道を経て、安曇野を目指します。岡谷は、イルフ童画館が水曜定休なので、最終日に時間が取れれば寄る事にしました。
旅のつづきは、次回といたしましょう・・・。
日本画家・絵本画家 後藤 仁