日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -75ページ目

ひとりの休日

外食。
久しぶりだった。
本来、こんな物を喰ってはいけない。
胃の負担にならない物を食すべきなのだ。

それでも、喰ってしまう。
(セルフコントロールのできないアフォな俺)

カツを喰って、勝つ。
験を担いでどうしようってんだ?


今日は、暖かく心地良い一日になりそうだった。

まあ、深く考える事なくその日一日を楽しもう。
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終焉~そして、始まり。

離婚。


とんでもなく、事が簡単に運んだ。



「とにかく、娘の小学校入学に間に合わないから、とっとと離婚届に判を押してよね!」



娘の母親の、あまりにも横柄な態度に、俺は印を押すことを拒んだのだが、


すると娘の母親は逆上し、家じゅうのものを蹴飛ばし、払い落とし、めちゃくちゃにした。



俺は恐怖を感じた。


(最後の最後まで、俺を暴力で従わせるつもりか?)




精神的苦痛や肉体的苦痛を受け続けてまで、


離婚について、俺が拒む理由は何もなかった。


(俺は入院中に、離婚すると決めていたのだ)



それでも、最後までこちらの意思とか、要望など知ったことかという娘の母親の心根には、


心底まいった。



よくもまあ、今まで「これ」を続けてきたものだと、自分自身に呆れもした。




離婚後の、俺の唯一の願いは、娘に定期的に会うことだった。



娘に会うための約束事を、書面にしてくれ。


俺が頼むと即座に、


「それなら、きっちりと養育費を払ってよね!」



と、そういわれた。



話が違っていた。



養育費もなにも要らないと、言っていたのに。



まあ、養育費に関してはこちらが払うのは、当然のことではあるのだろう。


娘の母親は、公証人役場で書類を書いてもらえと言い、それで終わりだった。


その、公証人役場とやらで、養育費の額や娘と会う条件などを取り決めるのだという。



娘の母親の言い分はこうだ。



~これから私が身を粉にして、女で一人で娘を育てなければならない。


  それなのにあんたは養育費も払わずに、娘に会いたいときだけ会うというのか。


  ふざけるな、ということだった。




金はなかった。



取り上げられたカードは、小出しに返却されている。


どれも、残高がマイナスのものばかりだった。



昨日、俺は食パンを焼いて食った。



あるとき、鍋一式が持ち去られたため、パスタを茹でる事が出来なくなったからだ。


一袋90円のパスタソースが2個、キッチンに置かれたままだ。


当分は、封を切られることはないだろう。


鍋を買うまでは。




娘の母親は今も、クレジットカードを持ち続けていて、それで買い物をしているようだ。


新生活のための、家電製品は必要だろうと、俺はそれを許したのだが、金額が半端ではなかった。


(どんなに借金が増えようと、そんなの私の知ったことか!というわけだ。)



俺は、来月。




無事に生き延びることが出来るのだろうか?



離婚に引き続き、自己破産などということでは、たまったものではない。



それでも俺は、





日々を生きる。




そう、俺はまだ生きている。



這いつくばっても立ち上がり、何とか生き続ける限り、決して「負け」にはならないのだから。






ブログの副題を、変更しようと思います。


第一、もうすでに離婚が成立しているため、「妻」という言葉が当てはまりません。


ふさわしい副題を考えなければなりません。


私の人生を棚卸し、新たなスタートを切るために。



変化

通常、入院などと言う事はしんどい事だ。
しかし、俺の場合、そこには普段の生活にはない安らぎがあった。

入院によって、張り詰めたものが緩んだためか。

一日中、ひとり病室にいる事が、俺を感傷的にさせたためか。


今日、俺はふと思った。


日々のなんでもない事も、楽しもう、と。


俺をうんざりさせる仕事も。
睡魔とともに働くバイトも。
食事の仕度も。

全てを楽しむ。

この世の誰ひとり、恨む事などなく。

今のその一瞬に感謝し、そして楽しむ心を持つ。

俺はそんな人間になりたいなんて、思ってしまった。

我ながら、失笑ものだ。


俺は腐る寸前だった。

入院による休息で、俺は腐乱することなく、この世から消滅せずに済んだのかもしれない。

この僥倖を、誰に感謝すればいい?
神か。
仏か。
それとも。

(病気になって感謝などと不謹慎かもしれないが)

宇宙の隅々まで拡散する、俺自身の意識、か。(自嘲)

今日はすこぶる気分が良かった。
こんな事は、滅多にあるもんじゃない。



ps 入院してから、人に、いままでにないほど優しくされている。
俺は癒されている。

看護士が点滴の交換や、検温。
「体調はいかかですか」などと、毎日声をかけてくれる、それだけで有り難かった。


できる事なら……。
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