日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -170ページ目

チャンス~機会

よい機会に恵まれぬ者はいない。


ただそれをとらえられなかっただけだ。


byアンドリュー・カーネギー





不安や焦りで頭の中が、いっぱいになりそうだった。


こんな状態では、僅かなよい兆しなどは、見逃してしまいそうだ。


あせりは禁物だ。


理屈ではわかっている。


しかし、ゆったりと構えているわけにもいかなくなった。






もっと。


もっと。


心に平静を。


心穏やかなれ。


精神的な安定、そして高みへ。





頭で考えるな。


肌で感じろ。


byブルース・リー

刑務所だって、飯は出る

夜。

沢庵で飯を食っていると、妻娘が帰宅した。

夕飯は食べたのかと娘に聞くと、おばあちゃんの家で食べたと言った。

ならば、釜に残った茶碗一杯分の飯は、食っても大丈夫だろう。

妻は帰宅すると、疲れた、眠い、を連呼した。

それはいつものことで、俺の前で、清廉としていた事など一度もなかった。

不機嫌な面で、眼の前を通り過ぎる。

溜め息と、当てつけの言葉を吐き出す。

胃が収縮し、飯が喉を通らなくなった。

それから間もなく。

妻が娘に話しかけた言葉を聞いて、俺は箸を止めた。

「お腹空いていない?」

夕飯は、喰ったのではないか。

二度三度、同じ事を娘に聞いているうちに、娘は頷いたらしい。

台所へ行き、妻が声をあげた。

「ご飯がないから、お蕎麦茹でるね」

戸を閉める音。

食器が触れ合う音。

それらが悪意を伴って重なり合い、俺を苛み続けた。

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