日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -161ページ目

土下座な、一日

とある一日。

妻からボトルが2本渡された。

一本が、床をクリーニングする液剤。

もう一本が、ワックスだった。

説明を良く読んで、一本目に取りかからなければならない。

説明文はこんな感じだった。

使用時は30倍に薄める。


ワックス除去の時は原液で使用する。

???

要するに、どう使ってもかまわないと言うことか。

俺は勝手にそう判断し、濡れたぞうきんに、適当に洗浄液をまぶして床を拭いた。

這い蹲るように、リビングを拭いてゆく。

まるで土下座だ。

そんなことを思いながら、黙々と作業を続けた。

面倒なのは、拭き取りを2度せよ、とあった点だ。

俺は説明通りに、水拭きをきちんと二度行い、洗剤を除去した。

工程の多さと、体調不良のために、思うように捗らなかった。

お茶を飲んで一服する。

それから二本目のワックスに取りかかった。

最初は二度塗り込め。

ボトルのラベルにはそう書いてあった。

また、二度かよ。

何度、床をはい回らなければならないのか。

一回目のワックスが終わり、乾燥に30分。説明に書かれたとおり、素直に従った。

俺はまた、お茶を飲んで待つことにした。

妻がこちらを睨み付けている。

かまうものか。

ワックスの乾燥なんだよ。

茶碗に視線を落としていると、いきなり妻が怒鳴った。

「何まったりしているわけ」

俺はすかさず、乾燥させていると答えた。

妻はそんな答えで引き下がるような女ではなかった。

「乾燥している時間で、階段と廊下が出来るでしょうよ」

俺は不意を突かれた。

リビングだけじゃねえのかよ。

湧き出した疲労が体の周りを取り巻き、俺を押し流してゆく。

それでも何とか2回目のワックスまでかけ終わると、妻は上機嫌になり、どういう訳か外で飯を食うことになった。

飯でごまかす気か。

そう思ったが、空腹に抗しがたく、俺は黙って車に乗り込んでいた。




日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。

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仕事始めまでにやることリスト

疲労

ひどく疲れていた。

風邪を引いたのも、疲労からか。

喉の痛み。

倦怠感。

何故か背中も痛み、腹まで痛んだ。


仕事が確定したからには、職探しと称して家を出るわけにもいかず、一日中妻と顔を突き合わせなければならなかった。

妻から浴びせられる言葉の数々は、執拗に俺のエネルギーを奪い去った。


逃げ場。

それは仕事であり、図書館であり、一人の休日だったと、今にして思う。



娘と二人。

外で食事中。

おもちゃ付きのハンバーガーはそこそこに。

娘は外の遊具場へ駆けていった。




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