夢とは願望充足なのか?女の俺
ブログネタ:寝てる時に夢はよく見る?
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夢とは願望充足である。
フラスコだか、フロートだか、フロイトだかが言っていた。
俺は、ほぼ毎日夢を観る。
奇想天外な夢だったり、最近のホラー映画も真っ青な怖い夢も、時々観る。
そして、ブログに書いたり、ノートにメモをとったりする。
昨日も変な夢を観た。
こんな夢を観た。
俺は鏡に写る自分を見ていた。
髪は艶やかな黒髪で、顔を包み込むように両脇にまっすぐに垂れ下がっていた。
そいつは、俺であって、俺ではなかった。
一人の、それなりの女だった。
俺が女の遺伝子を受け継いで、女として成長したならば、多分こんな顔になっていたであろう。
そんな顔だった。
そして、俺はこんな顔の女とは付き合いたくはなかった。
痩せた、すっきりした顔。
俺は、そんな女はごめんだった。
太った女の方が好きなのだ。
俺は夢の中で、俺自身の顔を見ながらそう思っていた。
ある意味、それが女の心理なのかもしれない。
痩せた女は、ふくよかでグラマラスな女になりたいと願う。
太った女は、痩せたスリムな女になりたいと願う。
女というのは、現状の自分を認めようとせず、自分にないものを求めようとする生き物なのだ。
夢の中の俺は、顔の角度を変え、口をちょっとすぼめたりしながら、何度も鏡でチェックしていた。
長谷川理恵に、似ていなくもない。
つまりは、悪くはない女だった。
服は体にぴったりとした、黒いワンピースだった。
背は高くないが、抜群のスタイルだった。
しかし、頭が少し大きいような気がする。
小さい女は、大体はそんなものだろうとも思えた。
俺は、こんな痩せた女は好きではなかったが、世の中ではこういう女がもてるのだろうと、わかっていた。
腰をくねらせてみる。
いい感じだった。
俺は奇妙なものを穿いていた。
くるぶしまでの、ストッキングでもタイツでもない、スパッツのようなものを。
腰を曲げ、両手を腰に当てて、ポーズをとった。
自然と股間に視線がいく。
「……?!」
顔。
体。
服装。
全ては完璧な女だったが、股間だけは男だった。
俺は衝撃を受けた。
その衝撃で、俺は夢から覚めた。
