こんばんはナカジーです。
一週間前の”ノギス”に続き工場の試験機器についての記事です。
コンクリート製品を床や通路のように「人が歩行するところ」として使用する際、当然ながら安全に歩くことができるかどうかが疑問にあげられます。
ここで言う「安全な歩行」とは”滑らない・つまづかない”になります。
コンクリート製品は鉄の型枠に流し込んで製造されるので、型枠の鉄に凹凸がない場合は緻密なコンクリートになればなるほど表面がツルツルになるわけで、”滑りやすい床”になってしまいます。
だからといって凹凸をつければ反対に”引っかかってつまづきやすい床”になってしまいます。
それでは快適な歩行の数値は?と聞かれた場合は何を参考にするかというと平成24年に制定されたバリアフリー新法「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計基準」に”床の滑りについて、JIS A1454に定める滑り性試験によって測定される滑り抵抗係数(CSR)を用いる”と記されています。
そのなかで履物をはいて動作する床・路面のCSRの推奨値は0、4以上とされていますが、先ほど申し上げたコンクリート製品の表面の値は場合によっては0、4以下になってしまい、”滑りやすい床”に該当されてしまうんですね。
滑り抵抗値0、4以上の表面
滑り抵抗値0、4以下の表面
そのCSR値を測定する機器がこれです
そこでゴトウコンクリートの「都市型側溝」や「ディンプルf」など、人がその上を歩行する製品は絶対に滑らないかつ躓かない範囲のCSR値になるよう”ファインステップ”という特殊な加工とこのCSR測定器を使い特別な管理をしているわけなんです。
ちなみに先週の”ノギス”みたいに試験器の価格は?といえば。。。
軽トラックかロレックスの時計が購入ができるぐらいです。
年間数万本・数万枚製造をする側溝やフタの一本・一枚ずつが人々の安全で快適な歩行に貢献しています。
みなさん一度コンクリートの上を歩いて感じてみてくださいね~。
be happy all of the world