デジタル台風にめまいを感じながら、現実世界に戻ってきた私。
電力館のある西エリアへ移動しようと歩いていると、まだ9時半前なので
シグネチャーパビリオンエリア、すいてます!
 
そして、いのちの動的平衡館は予約なしですぐ入れる。
その横にあるいのちをめぐる冒険もミニ体験が今すぐみれる。
 
どっちかみてから電力館に移動しても大丈夫。さて、どっち??
ミニ体験では中途半端なので、いのちの動的平衡館にいってきました。

事前調べゼロ。一体どんなパビリオンなのか。。。

 

中に入ると部屋の中央にある円形のLEDスクリーンを囲んで

それを鑑賞します。

 

こういうLED映像は初めて見ました。

内容は、いのちが生まれて、大きな生き物へ進化していく様子

いのちをLEDで表現するというギャップが面白い。

 

null2で混乱した頭に、いのちのつながりという温かでわかりやすい

映像(LEDなのに)、なんかとてもほっとして、すっと頭に入ってきた。

 

真ん中のスクリーンを見た後は、後ろのスクリーンに移動。

福岡伸一が登場して生命について説明をしてくれます。

なんのこっちゃと思ってた「動的平衡」

エントロピーとか法則とか難しいワードが出てくるんですが、

「動的平衡」についてめちゃめちゃ納得というか、すっと入ってきました。

流れに逆らって平衡を保つしくみのことです。

 

円形のものは、下り坂では降りていくのが自然の法則。

ただ、円形の形を壊し、下部を崩していきながら

上部に新しく作り出していくと、坂を上っていくことになる。

なるほど。ただ、この円形はこの連続の動きで自らを壊しているので

そのうち消えてなくなる。

 

人の生命も同じ。細胞が老化し、壊れていく中で新しい細胞を生み出し

死にむかっての下り坂に逆らって生きていこうとする力がある。

円形とおなじく逆らいきることはできず、死を迎える。

それは自然なことであり、有限の命だからこそ美しい。

 

そんなメッセージをうけ、なんかじーんと心に響いた。

 

多分、前日に「いのちの未来」で精巧なアンドロイドを「いのち」と定義できるのか、

と問われ、つい先ほどnull2で温かみのないデジタル空間に投げ込まれ、

「いのち」について色んな考えが私の中で混沌としていたからなんだろうな。

 

デジタルなのに暖かいいのちへのメッセージを受け取り、ふらっと時間つぶしで入ったのに

思わぬ感銘をうけたパビリオンでした。

 

このパビリオンに感銘うけているクチコミ、みたことないので、多分私はたまたま

ここに来るまでの行程が、はまったんだろうな。

 

万博ってやっぱりすごいです。