村上春樹の小説 ねじまき鳥のクロニクルの舞台化がされると聞いて驚いた。
あんな長い不思議な話を舞台にできるの?
ただ、そんな思いで見に行った蜷川監督演出の海辺のカフカの舞台が素晴らしく、二度見に行った経験から、村上春樹の小説も演出によっては凄い舞台になると知ったので興味津々。
ちなみにこの舞台、舞台で見てみたい門脇麦が出演。
主役は、渡辺大知と成河のダブル。
成河は、深キョン目当てで行った100万回生きた猫の主役で見てその身体能力に驚いたお気に入りの俳優さん。
そして、最近きになる大貫勇輔もでる、
何よりも注目なのが100万回生きた猫で独特の演出が素晴らしかったイスラエルの演出家 イルバン ピントが演出、振り付けを担当
これは観ねば!
と随分前にチケットを購入してました。
池袋芸術劇場です。
楽しみ〜〜〜zzz
まさかの寝落ちしそうになる舞台。
とにかく全体的に暗いんです。
ダークファンタジーになるのは仕方ないにしても暗い!!
演出的には深層心理を表す仕掛けが面白かった。
例えば、夫婦の距離がだんだん離れていく様子をテーブルの長さで表したり、、
間宮中尉の回想シーンは演じる吹越満が考えられない態勢に変化しながら滔々と喋り尽くす。
ダンスの使い方も独特
井戸から得体の知れない何かがでてくる、
扉から手や足がにょろにょろと誘い込む
クレタの心情を表す有機的な形態で囲むダンサー
ワタヤノボルがクレタを汚すシーン
舞台装飾はコンパクトだけど、ダンスが情景、心情を表現
とても新しい独特な演出。
インバルらしい演出。
でもとにかく暗い、、、
何度も寝落ちしそうになってしまった。
小説がやはり長すぎ?
唯一門脇麦のあどけない屈託のない声だけがダークな世界から現実世界に引き戻してくれる
同じ村上春樹の舞台化なら完全に蜷川さんの海辺のカフカに軍配が上がりました。
でも、コロナのせいで今週から舞台が中止になったそう。
早めの回で見れてよかった、、、