予定が潰れ、暇になった日曜日。

気になっていたミュージカルを突然みにいくことに。
それは、、、
ウェストサイドストーリー!

アメリカ映画版を昔、子供の頃に親の勧めで見て感銘を受けた。
音楽、歌、ダンス、不良っぽさ、全部カッコいい〜。
多分小学生の頃かと。

指を鳴らして踊るシーンがカッコよくて、映画を、きっかけに指鳴らしを練習して鳴るようになったっけ。

おかげで少年隊の君だけにが流行った時は、みんなで真似したものだけど、出だしのパフォーマンスだけは、私は指鳴らしのお助け隊として参加できました!

ということは、、、
君だけに以前にウエストサイド ストーリーは見たということなので、1980年代前半に見たんだろうな。

それ以降、見る機会は無いけど、全く色あせることがない。
歌も大好きな歌だらけ、踊りもとにかくかっこいい。
ジョージ チャキリスがベルナルドだったよなと、今でも俳優の名前も出てきちゃうぐらいリスペクト映画。

なので、舞台を見るのがちょっと怖い。
映画のイメージを崩されたくないから、、

が、私がお気に入りのIHIステージアラウンドでブロードウェイからキャストを呼んで公演と聞いてずっと気になっていた。

舞台を見た人のコメントを検索。
いくつか見つけたコメントは
大絶賛!!

やっぱり見たいなぁ。

席が空いてるか見てみると、、、

意外とポツポツ空いてます。
値段が一律15000円。

高いですね。若者はウエストサイド ストーリー自体知らないだろうし、英語公演だし、高いしで余っちゃってるんでしょうね。

ということで、前が通路の広い席、前から5列目をゲット。

行ってきました。
市場前の駅は開発がいよいよ進みだしましたね。

今回で4回目?またまたきちゃいました。
ステージアラウンド。
今日はこの回転式舞台でどんな演出になるのかな。


席は前から五番目。
めっちゃ前です。

正直、舞台の高さと目線が同じぐらいなので、前4列の人の頭が舞台の床と重なって下側が見難い。

この劇場は前から10列目ぐらいがベストかも。

さて、舞台は、、、

とにかくよかった!!!
大満足。

映画大好きな私も納得できる、映画をちゃんとリスペクトした舞台。

まあ、そもそもが舞台から始まり映画化して大ヒットした演目だしね。

大好きな歌、
マリア、トゥナイト、クール、アメリカ、マンボ
もう聞いてるだけで感激です。

踊りも現代版とかにアレンジされることなく、フィフティーズを生かしきった振り付けと決めポーズも映画と同じ。
もちろん映画の細かいふりは覚えてないけど、両手を挙げ、片足をを高く上げるあの象徴的なフリは随所に。

配役者さんもみなさん映画のイメージを生かしてる。

初めから振り返ると、、、

オープニング。
音楽とともに幕に映像が映る。
それが、英語の文字がでてくるグラフィカルな映像なんだけど、映画のオープニングみたい。

幕が開くとニューヨークの路地裏。
ジェッツとシャークスの喧嘩。
ダンスで喧嘩をするシーン、かっこいい。
ここで、あの両手上げ片足上げポーズもでてきて、ウエストサイド ストーリーの世界に一気に引き込まれる。
街を駆け巡る若者たち、なんと私たちの前の通路も街中として使われて目の前をかけて行きました!

始まりのダンスといい文句なしの出来!

続いて、ドクの店。
ジェッツを卒業したトニーにリフが決闘の申込役のお願いに来る。
このシーンでトニーが披露する歌、今まで気づかなかったけど、あの名曲 tonightに繋がる歌でした。
「今夜何かが始まりそうな予感がする〜」という歌。
よくできてる!

続いてマリアがダンスパーティの準備をするシーン。
ドレスの胸元をもう少し下げて欲しいとお願いするシーン、懐かしい!映画もこのまんまだよね。衣装も!白いドレス。
純粋無垢なマリアを表すドレス。

そして、ダンスシーン。
まさにフィフティーズ!
マンボの曲で踊るシーン、ステキ。
舞台ならではの生で見るダンス、迫力満点!
たっぷり楽しませてもらったところで、トニーとマリアの出会い。
二人が見つめあい、体を揺らすシーン。
あーそうそう、こうだった!と懐かしく思い出す。
このシーン、曲も演出もすご〜く好き!

そして、マリアの家のベランダでの再会。
マリアを探すトニーの歌う曲、マリア!
この俳優さん、歌声いい〜!
トレヴァー ジェームス バーガー
という人らしい。

マリアと出会い二人で歌うトゥナイト!
マリアのソプラノの伸びがいい。
マリア役はソニア バルサラ
トニーの声とマリアの声の重なりが美しい。

トゥナイトを歌っている時、ベランダが宙に浮き、空へ空へと昇っていく演出。
二人の気持ちの高まりが表されていてなかなか良かった!
この名シーンでもう満足度は頂点に達しました。

そして場面は変わってシャークスのメンバーのやりとり。ここで大好きな「アメリカ」が歌われます。
アニタ役の見せ所、ダンスといい歌のうまさといい素晴らしい!
エイドリアナ ネグロン という女優さん。
光ってました!

そして、決闘の話し合い前のドックの店。
ここでも大好きなナンバー「クール」が歌われます。
そう、私が指パッチンの練習をしたきっかけの歌。
このシーンもダンスも大満足!

翌日の午後、トニーがマリアに会いに行く。
決闘には関わらないつもりだったトニーに、
決闘を止めるようにマリアが言う。

こうして、それぞれの思いが交差して決闘へと向かうシーン。ここが素晴らしかった!
舞台ミュージカルならではの大合唱!
トニーはマリアと会う夜に思いを馳せトゥナイトを。
アニタも決闘後に会うベルナルドを思い歌い、そして、ジェッツのメンバーは決闘に向けクールを歌う。
みんなの歌が絡み合い、素晴らしい迫力。

最高潮の盛り上がり!

そのまま高架下での決闘へ。

リフがベルナルドに刺され、我を忘れたトニーがベルナルドを刺してしまう。
悲劇です。
ここで、休憩に。

アラウンドステージのいいところは場面転換の暗転がないこと。ずっと話しが続いています。
まさに映画を見てるのと同じように途切れず流れる。

それを大好きなナンバー、迫力のダンスと歌でずっと見せられ、息をつく間もない!
なんか興奮状態で休憩になりました。

あ〜、親に見せてあげたい!
素晴らしいウエストサイドストーリー!

少し落ち着いて二幕目へ。

始まりは決闘と対比したマリアの浮かれたシーン。
I feel prety
この歌も、そうそう映画でもあったステキな歌だ!懐かしく思い出す。

浮かれまくったところにトニーが。
ベルナルドを殺してしまったことを告げる。

人殺しと罵るマリア、トニーと話しているうちに二人で逃げよう。どこか自由なところへ。
そして、なんか妄想の世界に。
霧がかかった世界でみんなが幸せに踊ってる。

こんなシーン映画にあったっけ?

現実逃避をする二人の心を表してるんでしょう。

そして、二人は結ばれる。

二人がベットにいるところへ悲しみにくれたアニタがやってくる。

トニーはベランダから外へ。ドクの店へと逃げる。

アニタはトニーがいたことに気づきマリアを責める。
兄を殺したトニー、でもアニタがベルナルドを愛したように、私もトニーを愛してる、わかるでしょ、アニタ、、、
そこへ刑事がやってきてマリアに尋問が始まる。
マリアにお願いされアニタはドクの店へトニーにマリアからの伝言を伝えに行く。

が、ドクの店にはジェッツのメンバーが。
ベルナルドの女であるアニタに襲いかかり、ドクに助けられるが、アニタは怒り
マリアは死んだ、怒ったチノに殺された
と捨て台詞を残して去る。

それを聞いたトニーは絶望して街に出る
大声で自分を殺せとどこかにいるチノにうったえる。
そこへ偶然マリアと出くわす。

死んだと思ってたマリアが目の前に。
マリアはトニーが自分と逃げるために街に出たと思って駆け寄ろうとする。
トニーとマリアがお互い駆け寄った瞬間、チノの撃った銃弾がトニーに。

トニーが死にマリアが悲観にくれる。
ジェッツとシャークス、刑事、アニタ皆が集まってくる。
チノから取り上げた銃でみんなを狙い、みんな殺してやる!銃弾はいくつ残っているの?と叫ぶとマリア。
トニーに触ろうとする皆を制し、トニーに口づけをするマリア。
そして、立ち上がり絶望にくれた目で空を見つめるマリア、、、

こうして幕が閉じました。

うーん、思い返してみると後半は有名なナンバーがほとんどない。
悲劇に突き進むのみ。
一幕目と二幕目のテンションの落差が激しすぎる、、、

全体的にすご〜く満足なんだけど、終わりだけ納得いかなかった。

映画だと、たしか兄と恋人を失ったマリアが争うことの愚かしさを説き、ジェッツとシャークスのメンバーみんなでトニーの遺体を掲げて去っていくという終わりだったはず。

なのに、なんか今回の演出、最後がめちゃくちゃ中途半端。

なんであんな演出になったんだ???

そして、こうやって書いてみると、実は出会いから別れまでわずか3日間の出来事でした、、、

ま、それはそれで、もう一度見たいと思うぐらい素晴らしかった!

最後に帰りぎわ、ドクの店を公開してくれてました。
小道具細部までこだわって50年代を再現してるそうです。





一万円ぐらいなら二回見たのになぁ。
 思い立って行ってよかった!