テカポ湖の夜。
いよいよ星空鑑賞です。
ハワイ島で星空を見に行った時は月の明るい夜にあたり、感動するほどの星空には出会えなかった。
今回は旅行日程が決まると同時に月の満ち欠け表をチェック。
ラッキーにも新月の3日前。月は薄い三日月、
かなりの条件の良さです。
ところが、
夕飯を食べ終わったころ、空を見上げると七割ほどを雲が埋めている。
なんか嫌な予感がするんですけど、、、
すると相方が
大丈夫!
の一言。
そうです、今回の旅の相方は自称 晴れ女。
自称どころか、すでにその実力はマウントクックで実証済み。
日が落ち、出発の夜の11時を迎え、外に出ると、、、
満点の星!!
すごーい、、、
雲ひとつなく、空には本当に数えきれない星々
。
プラネタリウムがそのまま大空に広がっている。
すごーいすごーい!綺麗!
早速、教会へ向かいます。
星空設定でデジカメで撮影。
うーん、、、
うまく撮れない。
星空は難しいです。
ちなみにこれが必死に撮ったこの時点の限界。
やはりちゃんとマニュアルモードで星空向けの設定をしないとダメみたい。
オーロラの時はネット検索して最適設定を探したことを思い出した。
調べればよかった、、、
あきらめて、星空ツアーの集合に向かいます。
実は前日まで星空鑑賞は個人でやろうと思ってました。が、世界一の星空、せっかくなら南十字星とか珍しい星とかを教えてもらいながら見た方がいいかなと、EARTH & Sky の星空ツアーを前日に申し込みました。
一番人気のマウントジョン天文台へのツアーは日本語ツアーは満杯。
仕方なく英語のツアーで申し込むつもりでいました。
が、受け付けに行くと、スタッフさんが心配してくれます。
星の解説は専門用語だから英語は難しいのでは?
マウントジョンではなく、日本語ツアーで空いているコーワンズ天文台のツアーを進めてきました。
星の見え方は一緒ですよと言われ、コーワンズに変更したのですが、これが大正解でした!
集合している空き時間にガイドのお兄さんに
「このカメラで星空が撮れる設定教えてもらえませんか?」
と一か八かで、無茶ぶり質問。
すると、、、
マニュアルモードにして、
F値を一番小さくして、シャッター速度を15秒に。
分かりやすく設定を具体的に教えてくれました!
カメラの設定を終え、10人ほどのツアーだバスに乗ってコーワンズ天文台へ。
町外れの丘の上、草木のない広場。
何も遮るものなく頭上には星空が広がる。
なんて美しい、、、
ガイドさんがまずは、日本では見えない南の空を解説。
頭上にはっきりと天の川が見える。
そして、見上げてすぐ、人工衛星がみえます。
まずは、南十字星を教えてもらいます
南の空の天の川にポインタとなる、2つの星があります。緑色の星です。
その2つの星の先に、南十字星。
黄色の星です。
印を取ると
ポインタとなる星の他に目印は、コールサック。
白っぽい天の川に黒いシミがあります。
これは、コールサック=石炭袋と呼ばれる暗黒星雲。
こちらも南十字星を見つけるのに役立ちます。
広い空で見るとこんな感じ。
コールサックのお陰で、ニセ南十字星に惑わされずに見受けられます!
それにしても、ガイドさんの設定、星空がちゃんと撮れてます!
これは、北側の空。
オリオン座があるんですが星が多すぎてまさかのオリオン座が目立たない!
ほらオリオン座、、、
もう一度南の空をパチリ、、
星の解説やカメラをとっている間もいくつもの流れ星が流れる。
あっ流れた、、
あっこっちも。
そうそう、南十字星に夢中で取るのを忘れてしまったのが
マゼラン星雲。
雲ひとつない空のはずなのに、南の空に薄い雲のちぎれたような塊が2つある。
しかも全く動かない。
なんだろうなぁと思ってたら、それが
大マゼラン雲 と、 小マゼラン雲
大航海中にマゼランも、毎晩動かずに同じ場所に雲がある。と言っていたので、この名前がついたそう。
まさに私もマゼランと同じ勘違いをした雲のような星雲です。
望遠鏡で宝石箱のようにキラキラした星雲を見せてもらったり、ものすごい数の星を解説してもらえて、ガイドツアーに参加して正解でした。
1時間があっという間。
楽しかったぁ、
ツアーの後はカメラの設定も教えてもらったのでもう一度、善き羊飼いの教会へ。
昼にチェックした教会の裏手へ。
みんなよくご存知でこのマニアックな撮影スポットにも、観光客が数人カメラを持ってきてます。
さて、そこで撮った写真がこちら。
天の川が降り注ぐ教会。
ちょっとだけ加工してみました。
教会の窓から漏れる灯と星空をうまくピント合わせるのが難しい。
こちらは別カット。
こちはもなかなかうまく撮れました!
これは、アホな韓国人がフラッシュ撮影してしまった時のものかな。
迷惑な韓国人がいて、フラッシュたいてみんなの邪魔をして怒鳴られてました。
なのに止めない、、、死ねっと心の中でつぶやいてしまった。
対してカメラ技をもってないけど、そして、一眼レフカメラでもなく、コンデジですが、本当に美しい星空なのでこんな素敵な写真が私にも撮れました!
本当に綺麗だったなぁ。
写真を撮ってると後ろから
「うまく撮れました?」
星空ツアーのガイドさんが声をかけてきました。
なんでも彼は本当に星空が好きらしい。
そんな彼が
今日の星空は100パーセントです!
と太鼓判。
月は明け方まで顔を出さず、雲もひとつもない。
何一つ邪魔するものがない100パーセントの星空。
なので、彼もこの日の星空を個人的に見たくて立ち寄ったところで私たちを見つけたそうです。
その上、実はカメラオタクでもあり、スーツケースのほとんどをカメラ機材で埋めてニュージーランドに来たとのこと。
だから、私のカメラの設定も的確に指示してくれたのね。
本当に運が良い巡り合わせ。
教会と星空も堪能して、夜中の1時過ぎ、湖畔の道を宿に向かって歩きます。
それは見渡す限りの満天の星に包まれ、星の中を歩いているようなそんな錯覚をおぼえる。
きっと人生でこれを超える星空に出会うことはない、人生一番の星空にテカポ湖で出会えました!