中高時代の友人からのお誘いで、久しぶりに母校の文化祭に行ってきました!
中高一貫の女子校。
楽しかった思い出の6年間。
卒業して、もうすぐ30年。
校舎は建て変わってしまったので私の知ってる教室はない。
中二の時の三角教室、
移動で遅刻しそうになる最上階の音楽室、
たいしたものは売ってない購買部、
首なし修道女が出ると噂の暗い廊下の突き当たり、
冬にお弁当を温めたヒーター、
部活で発声練習した屋上、
地下の独特な臭いの靴箱、、、
それはもう無いけど、
それでも、雰囲気がひたすら懐かしい。
中途半端な丈のセーラー服、
学年毎に分けられた靴紐の色、
文化祭実行委員の目印のエプロン、
狭い校庭、、、、
変わったもの、変わらないものを見て回るのって楽しい。
校内靴の靴紐の色分けは変わってないのに、安っぽい室内ばきから、今はしっかりしたスニーカーになってる!
体育館は変わってないのに、空調がしっかり効いている!
バスケ部の生徒の中に若い男の人が、、、
体育の先生だって!!
私たちの時はおじさんか、なよっとした癖の強い男の先生しかいなかったのに、、、
校内の展示を見て回る。
あっ、30年前にもあった同人誌が今もある!
思春期の少女たちのポエム、、、
仲良しの友達が寄稿してて、昔もよく買ってたな。
懐かしくて買っちゃった
人気で並んでるのも、30年前と変わらず、、
展示部門で賞をとる常連さん、
私が所属してた英語演劇部はまだ健在、前日にアラジンをやったみたい。
ライバルの音楽部や演劇部も続いている。
違うのは演劇系の公演が大人気で、整理券を朝から並んでもらわないと入れないこと!
お陰でちらっと覗こうと思ってたのに観ることはできませんでした、、、
そして、今回の目的のお目当は、、
校庭で行われているイベント。
それは、ミス&ミスターコンテスト!
このミス部門に友人のお嬢さんが出るんです。
っていうか、ミスコンなんて在学中はなかった、、、
こんなイベントが許されるようになったんだなぁ、、、
コンテストは推薦で選ばれた6名で競います。
ミスコンより面白かったのが、
ミスターコンテスト!
ミスターといってももちろん、生徒の女子です。
私の時代から、ショートカットでかっこよくて、運動系の部活か、演劇系の部活の男役で目を惹く子はいました。
思春期の女子校。
はけ口が必要だったのか、同性なのに憧れの先輩にキャーキャーいってたっけ。
タカラヅカってわけではないんだけどね。
わたしも中一の時に、部活の先輩に憧れた時期が。。。
文化祭公演の嵐が丘のヒースクリフの役をやった中三の先輩。
かっこ良くて、目が合うとドキドキしてたっけ。
同級生でも男の子っぽい子がいて、
「男子なら'あきら'って名前が合うよね。」
と誰かが言った一言で、アキラというあだ名に、なった子がいた。
心得たもので、そのアキラは、体育祭の時にどこからか学ランを借りてきて、学ラン、長ハチマキで応援。
本当に様になっていて今でも忘れられない、、、
そんな女子校の実態を如実に形にした
ミスターコンテスト、
候補のミスターたちが、順に壇上に登場します。
学ラン着て!!
わかってるねぇ〜〜。
一番の子はいきなり、学ランの下にパーカーを着るアレンジ。
めちゃ、様になっている。
二番の子は、運動部系の爽やかイケメン、
そして、大歓声の三番登場。
金ボタンのない駒東あたりの学ランをスマートに着こなし、なんとも雰囲気のあるミスター。
早乙女太一のようなと雰囲気をもった子。
六人の候補者それぞれ個性があって楽しい。
コンテストでは胸キュンシーンの実演があった。
壁ドンしたり、あごクイしたり、、、
観客の在校生たちがその度に絶叫、、、
わかるなぁ、私も在校してたらめっちゃ盛り上がるわ。
ミスターコンテストはやはり3番が優勝。
たっぷり楽しみました。
そして、話は変わりますが、
今回の文化祭で一番嬉しかったのが、、、
これなんです。
もしやこれは、、、
全然知らない生徒に我慢できずに話しかけて聞いてみる、
「これって文化祭の記念バッチ?」
「はい、、、」
「生徒がデザイン応募して投票して決めるやつ?」
「そうなんです。二色あって選べるんです。
私たち高三だから今年が最後で、今までずっと集めてきて6個になりました。」
いや~、嬉しくて見知らぬ高校生に興奮して言っちゃいましたよ。
これ、私が文化祭実行委員の時に始めたのよ!!!
そうなんです。
高校の頃にバッチをいくつも鞄とかにつけるのが流行ってて、何かオリジナルの記念バッチが欲しいなぁと思って始めたんです。
英語演劇部は中学で燃え尽き、高校からは、文化祭実行委員に燃えていた私。
最初の高一の時は先輩に教わって、ひたすら業務をこなしたけど、高2で責任者になり、なにか新しいことをしたかった。
それが文化祭の記念バッチ。
先生にバッチを作る会社を紹介してもらって交渉しにいったっけ。
先生ついてこなかったよな、、、
飛び込み見たいなものだったけど、女子高生の相談に会社の人は丁寧に応えてくれたっけ。
何せ始めてだからオーダーがいくつはいるかもわからない。
そんな中でもみんなが買える300円台に押さえたくて、発注数によって値段を設定した価格テーブルを作った。
文化祭パンフレットのデザイン公募と同じようにバッチのデザイン公募を募り、投票して碇のマークの丸いデザインに決定。
試作品の金ベースと銀ベース、どちらも素敵でどちらも欲しくなり、両方作ることに。
各クラスで申し込みをとり、でも、その時点では値段が決まってなかったので、幅のある価格呈示でみんなに申込んでもらったっけ。
で、かなりの数量に達したので無事に300円台で製作できた!
私が作りたいから始めた文化祭記念バッチ。
この日、目にするまであのチャレンジをすっかり忘れていました、、、
その文化祭記念バッチ、
30年たった今でも同じシステムで続けられていた!
すごーい!!
現在も変わらず、記念のオリジナルバッチを生徒たちが喜んでくれている。
その時代のデザインで引き継がれていくバッチ。
自分が始めたことが30年続いていることに驚き、喜ぶ。
人生最初の、人生最大のロングセラー商品です!
何もわからずに飛び込み物作りをしたあの頃、若いってすごいなぁ。
昔の自分を思い出され、なんだか胸の内側が熱くなりました。