実はかんげん君が可愛くて海老蔵ブログを見ている。
れいかちゃんとかんげん君が楽しんで観に行く歌舞伎、かんげん君が真似する助六、、、
みたい!
そう言えば、高校の時の歌舞伎教室以来、歌舞伎は観てない。
調べてみると、助六は海老蔵の当たり役。
三月いっぱいで終わるけど、ひと席、ふた席ぐらいならまだ空いている!
普段から舞台などに興味のある友人が一緒に行ってくれることになりました。
仕事上、歌舞伎も何度も見ている友人のアドバイスで、結局中途半端な一等席なら、桟敷席でみよう!ということになりました。
初めての本格歌舞伎を桟敷席で。
ワクワクが止まらない、、、
東銀座から歌舞伎座は直結。
地下にはショップが出店のように並んでる。
春らしくていいなぁ。
でも私は海老蔵の助六がみたいのです。
荷物も置けるし、ゆったり座って、
桟敷席は一段高く、とれた席は前から八番目のボックスなので、前過ぎず全体が見えていい席!
舞台はまずは引窓。
松本幸四郎が出演。
母と、血の繋がらない夫の連れ子の息子、その嫁の3人が仲良く暮らす。
そこに離れて暮らす実の息子が殺人を犯して逃げる途中、母の顔を見にやってくる。
母はどちらの息子も思い、逃すべきか捕らえられるようにするべきか揺れ、嫁はそんな姑の気持ちを察して板挟みに。
どちらの息子も母の思いを汲み取り、、、
という人情劇。
へぇ〜、こんな淡々とした大岡越前みたいな話も歌舞伎なんだ、、、
15分ほどの休憩の後、ふたつめの
けいせい浜真砂
こちらは、女版石川五右衛門。
へぇ〜。
場面は、南禅寺の楼門。豪華で華やかな舞台。
父の仇である久吉の息子に恋をしてしまった女五右衛門。
南禅寺の楼門の上でもんもんとしていると、楼門がせり上がり、門の下に久吉がやってくる。
かんざしを手裏剣のように投げると、みごとに久吉が手にした柄杓で受け止める。
舞台には、豪華な衣装を着た女五右衛門。
下の空間には見得を切る久吉。
この瞬間の絵を愛でるための演目。
わずか15分の上演。
久吉役は仁左衛門。
さすがに美しい立ち姿。
ふーん、歌舞伎ってこのシーンを見たい!っていうだけの演目があるのね、、、
さて、ここで30分休憩。
事前に申し込んであったお弁当が席に届きます。
きちんとテーブルがあり、ゆったり食べれるのは桟敷席の醍醐味ですが。
本命の助六の解説が休憩時間もオーディオ案内から流れます。
色々知らないことを学びました。
助六は助六でも今回は市川家が演じるので
歌舞伎十八番助六縁江戸櫻。
この十八番がついた助六にだけの演出が
河東節
という浄瑠璃。
そして、この浄瑠璃は素人が奏でる風習が。
演目が決まるとご贔屓にお声がかかり、ご贔屓が練習を重ね、特別なお免状をもらった上で当日を迎える。
舞台の上では、素人なので顔出しは無し、格子の向こうで顔を見せずに演奏するそう。
ほぉー。
舞台は吉原の遊郭。
花魁が五人、主役の揚巻。
花魁にはお付きがたくさんいるので、それはそれは豪華な舞台。
そして、揚巻もゆったりと高下駄でしゃなりしゃなりと登場し、まさに花魁道中が目の前に広がる。
花魁の着物も絢爛豪華、あえてその着物を自慢げにご披露してくれます。
助六は江戸紫の鉢巻を締め、傘を手にそれはそれはかっこよく花道に登場し、いくつもの見得を切って絵になります。
フラメンコでもどこで写真を撮られても美しいポーズと先生に言われますが、海老蔵の助六はどの角度もどの形も絵になります。
たっぷり花道で360度、あらゆる方向に見得を切って舞台へ。
舞台に主要な役どころが登場するまでに1時間以上の時間が。
楽しかった!
そして、途中で助六がいろんな人に喧嘩を吹っかけるシーンがありますが、ここはちょっとした息抜き。
現代風にアレンジしたアドリブ的な笑いが組み込まれて吉本新喜劇てきな、、、
そして最後は助六と意休、揚巻の主要3人の緊迫した場面で終わります。
全部で4時間、いゃぁ、楽しかった。
いつも芸術系に新しく興味を持った時はなるべくあえて最高の演目、最高の場所で見ることにしている。
何も知らないものに飛び込む時には分かりやすく素敵と思える事って大事だから。
最初が肝心だよなぁ。
今回は、桟敷席で助六!
この選択、大正解でした。
ちなみにチケット代は二万円。お弁当は3800円。
十分その価値を感じて楽しいよ時間を過ごしました。
歌舞伎、面白いかも。